Q2. 鉄骨と木造どっちがいいの?
A.
結論から言いますと、構造の種類で良し悪しを判断することは正しいとは言えません。
「それぞれの構造の長所を伸ばし、短所を補うような工夫が行われているか?」が大切です。
住宅販売の仕事をしていて、一番多くご質問頂くのが、この「鉄骨or木造」問題。「鉄骨は丈夫だけど寒い?」「木造は木の風合いが優しいけど火災に弱い?」などなど。
さまざまな情報があり、どれも正しそうに見えるので分からないとおっしゃる方も多いです。
そんな時に、判断基準となっているのが、『仕様規定』、『性能規定』、『認定住宅』です。
- 『仕様規定』…あらかじめ決められた材料のサイズや各部位の仕様を守れば建築できる規定(多くの木造住宅が利用している規定)
- 『性能規定』…建物の安全性が一定の基準を満たしている事を、実験や計算により検証している基準 (モデルハウスを耐震実験しているなど)
- 『認定住宅』…一定の認定基準に基づき、各分野の専門家によって型式認定審査が詳細に行われ、国によって性能が認められた住宅(鉄骨系住宅と、ごく一部の木造住宅が該当)
鉄骨か木造かの見極めは、「どんな構造か?」ではなく、「どんな基準で設計・施工されているか?」に注目するとわかりやすいですよ。
ハウジングコンサルタント
佐藤貴一