Q4.安い家のつくり方ってあるの?
A.
単刀直入に言いますと、「いかに正方形に近づけるか」とお答えしています。
例えば、家の外観形状だけで見てみると、坪単価が決まっている住宅メーカーもありますが、実際は家の形状によって必要な部材の量が変わってくるので、コストも変わってきます。
同じ㎡数であっても、正方形の家と、長方形やL型、凸型では、トータルの外壁の長さが変わり、基礎、外壁、断熱材、クロス、石膏ボードなどのコストが変わってきます。
極端な例になりますが、同じ100㎡の家でも、正方形(10m×10m)の外壁はトータル40m、長方形(2m×50m)の外壁はトータル104mと大きな差が生まれます。つまり正方形にするほどコストは抑えることができます。
最近では室内干しを前提にバルコニーをつくらない設計の家も増えてきました。
これも余計な出っ張りをなくして正方形に近づける=コスト抑制につながることになります。
また2階建ての場合、例えば1Fが100㎡、2Fも100㎡の家と、1Fが150㎡、2Fが50㎡の家を比較すると、1Fの基礎の大きさの差、屋根面積の差で、前者の方がコストを抑えられる結果となります。
理想の実現との兼ね合い、その他のコスト抑制の方法などもありますので、しっかりとした知識と経験を持った家づくりのパートナー選びもコスト抑制のひとつだと思います。
ハウジングコンサルタント
佐藤貴一