移築したものと新しいものが調和する外構計画

アプローチ沿いにある渓流をイメージした枯山水は、すべて既存の景石を組みなおしたもの。
思い入れの強い柿の木と蔵を結ぶラインを計画の軸とし、アプローチ、エントランス、ラウンジと景色を重ね、新旧の調和を目指すゾーニングとしました。

緑のシームレスなつながりが特別な空間を演出

風除室は二層吹抜けとし、エントランス正面の壁にはアートをあしらいました。
カーテンウォールが外部の景色を取り込み、「ソトとナカ」の境界線を取り払います。

豊かさを内包する創造的なラウンジ

ラウンジからは既存樹、景石とともに、オーナー様が残したかった蔵を臨むことができます。
開口部から木漏れ日が差し込み、入居者が仕事や読書など、思い思いに過ごせる心地よい空間を演出。
共用部にさりげなく置かれたオーナー様寄贈の書籍や絵画、オブジェが、入居者の目を楽しませています。

ライフスタイルにマッチする付加価値の提案

共働きの在宅ワークを想定し、住戸プランはそれぞれの居場所ができるよう２つの書斎コーナーを設置。
1階住戸は広い専用庭を計画し、お子様の遊び場やリフレッシュの場として活用できることで、付加価値を高めました。

静やかな存在感を漂わせる端正な佇まい

建物スケールが大きいため、外観のデザインはシンプルにまとめ、道路からの距離をとることで道行く人に圧迫感を感じさせないよう配慮しました。