建築地は、40区画以上ある新興住宅地の1画で、北東の角地。
北と東に道路、道路向かい、西側、南側には隣家（予定）。
土地決定のタイミングでは、宅地造成中のため、隣家含め一斉に工事を始めるという感じでした。
周辺環境が不明でしたので、南と西は基本閉じ、道路がある北と東に開ける設計としました。

1階にはLDKとお母様の部屋を配置し、2階には子世帯の居室と水回りを配置しました。
当初はお母様のことも考え、1階に水回りを配置することも検討しましたが、施主様ととても仲良しであるという要素と、「LDKを広く」「家事動線を短く」というご要望の優先順位も高かったので、水回りは2階としました。

そして、この家の一番の特徴は、「大きな土間」です。
玄関からリビング、リビングから庭までがどーんとつながっています。
中と外を曖昧につくることで、より広く感じるように設計しています。
土間には粉塵がでないように塗装を施しました。
使用したのはアシュフォードジャパンの水性塗料です。
これは、ご入居前にご主人がDIYされました。

もう一つのテーマは「木」です。
・足触りのいいナラの無垢床
・木製のシースルー階段
・木製の照明→施主様がご自身で準備
・木製の目隠しフェンス→施主様のDIY
家の色々なところに木をふんだんに採用頂きました。

土間×木（ドマ×モク）の素材感は、いかがでしょうか。
素材に触れ、素材を感じ、しっとりしたインテリアに惚れ惚れしてしまいます。