建築地は、北西の角地。
北と西に道路、東に隣家、南は駐車場が存在します。また、北側には、遊歩道と緑地帯があり、緑が感じることのできる素敵な土地でした。

ご家族構成は、お子様が独立されたご夫婦二人と双子のケアーンテリア。
そこで、テーマは二つ。『終焉の住まい』と『ワンちゃん共生住宅』。

建物の延床面積は約24坪。決して大きくない家。
落ち着いたソファーの無い暮らしを実現させるため、畳リビングを採用。床座となるため、天井が高く感じます。
さらに南西方向に吹抜けを設け、より開放的なリビングとなりました。

そして、玄関も普段は開けっ放しで使用します。急な来客があったときだけ、閉めるスタイルです。その間仕切建具も、障子風の天井高を採用。引違いの玄関ドアを当初よりご希望されてらっしゃり、『和』を家の中で感じられるように統一しました。

また、この家の主役といってもいい双子のワンちゃん。
家に帰ってきたとき出迎えてくれるように覗き窓も作っています。そして、玄関収納部分には散歩から帰ってきたときに足が洗えるよう洗面台とリールフックをつくりました。

共働きでらっしゃるニーズと1階を広くつくるために、水回りは2階に配置しています。
洗面所には、トリミングができるスペースと乾太くん（ガス乾燥機）を置けるように設計。
そして、最後にバルコニーを無くしました。

洗面室と主寝室の一部をサンルームに。生活に合わせて室内干しできるように提案しました。

“らしさ”のある住まいとなり、私も大好きな1邸です。