シンプルな箱にお花を詰め込んだ「フラワーボックス」で人気のフラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンさん。
ニコライさんが贈り物のフラワーアレンジメントで大切にしているのは、サプライズ感。「遊び心があったり、珍しい花が入っていたり、一言では言い表せない絶妙な色合いだったり……。“きれいね”だけでは終わらないギフトだと、そこから会話が生まれますからね。」(ニコライさん/以下同)
そんなニコライさんに、“大切な人の慶事に贈るフラワーギフト”を3種類ご紹介いただきました。

出産祝い
「出産祝いというと、赤ちゃんの洋服やおもちゃなどを贈ることが多いですが、デンマークでは、この“親子ブーケ”がとてもポピュラーなんです。がんばったお母さんへのねぎらいの気持ちを込め、お父さん、おじいちゃん・おばあちゃん、親しい友人など、さまざまな人がプレゼントします。」リボンでつないだ大小2つのブーケは“親子ブーケ”と呼ばれ、大きなブーケはお母さん、小さなブーケは赤ちゃん、リボンは親子の絆を現しています。2種類のピンクのバラ、チューリップ、カーネーションの組み合わせ。小さな赤い実はヒペリカムです。葉はレモンリーフと玉羊歯です。かわいらしくて、母子にぴったりですね。
新築祝い
「住まいへのお祝いなので、テーブルに飾る花ではなく、インテリアの一部になることを意識したデザインです。新築のお祝いの場合、新居がどんな雰囲気なのか事前にわからないことが多いですよね。そんなときは、このように何にでも合う色合いがおすすめです。」アジサイにバラを組み合わせ、くるくると巻いたバラの葉でアクセント。生花に特殊加工を施したプリザーブドフラワーを選べば、長く楽しんでいただけます。
結婚祝い
最後は、素敵なチョコレートと花のセットです。白い花はカーネーション、バラ、トルコキキョウ。濃いグリーンはコンキュサーレ(バラ)とブプレリウム。淡いグリーンはカーネーションです。「箱を開けたらチョコレート。でも、それを外すと花が顔を出すという仕掛けです。二人の門出を祝うため、ホワイトとグリーンでフレッシュなテイストにまとめました。」
どれもとてもおしゃれで、家に飾りたくなりますね。

ニコライ・バーグマン
Nicolai Bergmann
フラワーアーティスト

デンマーク出身。
北欧のテイストと細部にこだわる日本の感性を融合させた独自のスタイルをコンセプトとし、自身で考案したフラワーボックスは、フラワーギフトの定番として広く認知されている。その活動の幅は広く、ファッションやデザインの分野で世界有数のブランドと共同デザインプロジェクトを手がけるなど、フラワーデザインの可能性を拡大し続けている。現在、国内外に14店舗のフラワーブティック、国内に2つのカフェを展開している。ソウル、ロサンゼルス、デンマーク、シンガポールなど、ワールドワイドに活躍の場を広げている。

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