木の勾配天井に包まれて。
北欧スタイルの2階リビング。

中村:
室内に入ると、ふわっと木の香りがします。木が好きで、家をつくるならば木造、と最初から決めていました。温もりを体感できるんです。

奥様:
子どもたちもこの空気感は落ち着くようで、リビングは家族みんなのお気に入りです。勾配天井の木に包まれる感じは、森の中にいるような、そんな心地よさがありますね。

中村:
もっとも気持ちがいいのは床に大の字になって天井を眺めること。吹き抜けの広々とした空間に、天井の木の風合いと壁の白がよく似合って、非常にきれいなんですよ。そうするのは、お酒を飲んで帰って来たときなんかが多いんですが(笑)。

奥様:
家をつくるのは結婚した当初からの夢で、イメージをお伝えするのには、好きでためていたインテリアの切り抜きや写真が役に立ちました。インテリアの中でも北欧のデザインや色が好きなので、シンプルで、温もりのある空間にしたいと。

中村:
内装は自分たちの個性を演出したいと思いました。レッドシダーの無垢材の天井は僕のこだわり。北欧好きの妻はそれをインテリアに取り入れました。

奥様:
とはいえ、初めての家づくりでどこからどう考えたらいいのか、最初は迷っていたんです。すると、設計の松本さんやインテリアコーディネーターの方に、「まず、基本となる色を3つ選びましょう」とアドバイスされ、白・グレー・木の色を選びました。主人は木が好きですし、北欧のイメージにもつながるので。そうしたら本当に考えやすかったです。建築中から家の写真をインスタグラムにアップしていたのですが、思いのほか反響があり、「いいね!」を数多くいただきました。なかには「どこのですか」「色の名前を教えて」など問い合わせがきて、驚きました。インテリアについて、実際の暮らしの中でこうしているという生の情報を求めている人が多いんですね。

開放的な吹き抜けの2階リビング。
(設計担当:松本健一)

内装を考えるときにはテーマカラーを3色にしましょうといつもお伝えしていますが、今回、奥様のセンスもありますが、決められたカラーに沿ってとても素敵にまとめられています。吹き抜けにしたいというご要望に応え、2.5寸の緩勾配屋根を活用して吹き抜けを設けました。隣家が迫る南側は壁面を閉じていますが、吹き抜けと東側の大きな開口により開放的な空間となっています。

無垢の木の勾配天井が包む空間。あらわし梁がさりげなく生活領域を分ける。

明るいアッシュの床材は幅広で木質感たっぷり。

北欧の世界観を感じさせる寝室。
壁面はグレイッシュブルーのムーミンカラーにペイント。

借景を切り取ったダイニング。
照明や飾り棚で空間を演出。

奥様:
東側には幼稚園があり、その園庭のヒマラヤ杉や柿が借景となります。ベランダ越しに、木々や、その上の空を眺めるのが気持ちいいですね。明るい光の中で、食事も美味しく感じられます。

中村:
春夏には豊かな緑、秋には紅葉、冬は葉を落とす。この家に暮らして4年経ちますが、ゆったりと四季折々の借景を楽しんでいます。

奥様:
設計の松本さんには、プランの段階で「隣地の幼稚園の音は気になりますか」と聞かれましたが、私も、母も「気にならない」と応えました。視界がひらけているので気持ちよく暮らせています。

中村:
照明はその場に合うものをこだわって選びました。ダイニングは北欧デザインのペンダントに、リビング側は一切照明器具を付けないのが私のこだわり。照明のない天井はすっきりとしますし、壁からの照明で天井を照らすことで、木の美しさも際立ちます。

奥様:
ナチュラルな雰囲気の小物や籠が好きなので、それらを飾る棚も希望しました。室内のあちこちにある飾り棚を見ながら、今度は何を飾ろうかと考える時がとても楽しいですね。可愛い小物と一緒に、祖母が使っていた懐かしい籠も置いています。

木々の彩りを楽しむ暮らし。奥様のインスタグラムから。

照明をつけない天井で無垢の木の美しさを演出。

いろいろな場所の飾り棚にも北欧スタイルを感じさせる小物がディスプレイされる。

動線の良いつながる空間で
家事も楽しく。

奥様:
洗面室からダイニングキッチン方向をみた眺めです。部屋から部屋へ、水廻りへ、家の中をぐるっと回れ、自在に動けるプランです。洗面室が通り抜けできるのは本当に便利で、設計の松本さんには感謝ですね。家の中の動線が短いと、快適に家事ができます。たとえば洗濯物を干したり、畳んだり、それぞれの部屋に収納するのもラクです。

中村:
限られた敷地に2世帯住宅ですから、できるだけ広々と、ゆとりを持って暮らしたい。間取りにムダがないよう、廊下をなくしたいと話しました。廊下はないけれど、洗面室が通路としての機能を果たしてくれています。

奥様:
洗面室の収納は、急な来客時にはロールスクリーンで洗濯機や収納棚を隠せるのもとても便利です。

中村:
キッチン側は葺きおろしの屋根になっていて、その屋根なり天井に合わせて、壁の収納がぴったり収まっています。

奥様:
キッチンにも飾り棚が欲しい、とお願いしたところ、既存のシステムキッチンの吊り戸棚に長い板を挟む感じで造作してくださいました。この工夫が素敵で、生活感の出やすい場所も北欧テイストにまとまりました。調理中の手元を隠せるように、キッチンカウンターは高めにしています。キッチンに立つと緑や家族の様子が眺められ、振り向くと風が抜ける小窓もあって、好きなものに囲まれて。キッチンにいる時間も幸せですね。

居室から居室へ、水廻りへ、ぐるりと回れる回遊動線が便利。

リビングとダイニングは雁行型につながり、洗面室は通り抜けできる。

洗面背面棚はボックス収納で整理し、こちらもロールスクリーンで目隠しできる。

ナチュラルな白のキッチン。葺きおろし屋根の形を生かした壁面収納がぴったり。