静寂な住まい

建築地は愛媛県新居浜市内の閑静な住宅街で、敷地西と北西にかけて当社分譲地と隣接しており、東面が全面道路で高低差の無い整形敷地形状です。

施主様のご要望として、「美術館の様な非日常を感じる家にしたい」「緑に囲まれて暮らしたい」「キッチンとリビング・ダイニングは仕切りたい」「新築したらグランドビアノを置きたい」といった内容をお伺いしました。

静寂な空間を生み出す為に、中庭を計画し家の中心に据えることでプライバシーを確保しつつ内外を一体化。玄関、客間である和室、リビング、ピアノ置き場、そして2Fへ続く階段を中庭を囲う様に計画する事で、主要な空間が緩やかに繋がり光・風を建物の至る所に届ける事が出来るように設計。また、夜もカーテンを閉める事無く外部と繋がることが可能となり、常に外部空間を内包する住まいとなりました。

駐車計画は自家用車だけでなく、ご主人の社用車や来客用スペースのご要望がありましたので、セキュリティーラインを道路際とし、ゲート内部に大空間を取る事で、駐車スペースと回転スペースを確保しました。また、土間を斜めのマス状にデザインすることでアプローチラインを暖昧にし、徒歩、駐車場のどこからでも自然と玄関に向かうことが出来る計画としました。

植栽は東西南北全てに配置する事で、何処からでも緑を感じられる住まいを実現しています。