建築地は、区画整理地の一画。周辺には新しい家が立ち並ぶ住宅街。田んぼだった土地を宅地に変え、土地を二つに分筆。北側には広い道路。西側にはこれから一緒のタイミングで新築する建物。東側には少し前に建築された建物。南側は築数十年経った古い建物。
契約前、一緒に決められなかった住まいのテーマを決めました。アンティークなインテリアがお好きな奥様。『大正ロマン』に決定しました。
西洋文化が果敢に取り入れはじめられた日本に和洋折衷の住まいが多く建築されました。天井の板張りや畳や欄間といった日本の文化を取り入れ、また、アンティークガラスなど西洋の文化も一緒に交わる住まいを目指しました。欄間やアンティークガラスも一からつくるとなると今や高価な仕様となります。そこで皆様も普段使われている方も多い『メルカリ』を利用しました。びっくりされると思いますが、欄間がメルカリで売っています(笑)。寸法があうように仕入れて頂き、現場で取り付けできるように設計しました。そして、リビングは畳に座卓スタイルを採用頂き家具や照明もアンティーク調のものを選定。わざわざ京都まで探しに行って下さり、インテイアを整えていきました。新しいモノ、古いモノを融合させオンリーワンの住まいとなりました。