きっかっけは、「住宅なら積水ハウス」
という紹介者のすすめ。
「パークフロント大山」のオーナー様は、都内に数件のテナントビルを所有する実業家。オーナー様は「住み慣れたこの街で自宅を再築したい」との想いがあり、「住宅なら積水ハウス」というご紹介者からの推薦もあって計画がスタートしました。
建物のタイプは、ご自宅に賃貸住宅を組み込んだ「自宅・賃貸併用住宅」。自宅として住みながら、毎月賃貸部分からの収益を得ることができます。
都内でも有数の高級住宅街として知られるこの代々木上原は、単身者からファミリーまで幅広い賃貸ニーズが強いエリアです。今回は、“ご自宅併用”と“建物の規模”という面から考慮して、ファミリー層をターゲットにした賃貸住宅を提案しました。
4mの高低差を活かして、
地下階を計画。
計画地は、洗練されたデザインの個人住宅や高級マンションなどが建ち並ぶ、閑静な住宅街の北東角地に位置しています。2方向道路ながらその高低差は4mあり、法規制は第一種低層住居専用地域、第一種高度地区、日影規制など、都内においては最も厳しい地域。その条件の下、プランニングでは、敷地の持つポテンシャルを最大限活かすため、高低差を利用した地下階を設計。道路面からは建物を4階建てに見せながらも、地下階を活用した容積緩和によって、収益アップにも貢献しています。また各フロア1戸の計画にすることで、4面採光の住戸プランを実現。上層階は北垂れのロケーションを読み取ったゾーニングにより、リビングからは都心を望む美しい眺望を確保しています。
外観から内装まで、
高いクオリティを実現。
オーナー様とは周辺建築を巡礼することでディスカッションを重ね、外観デザインを決定していきました。
こうして、周囲の戸建て住宅や分譲マンションにも引けを取らない、個性的な住宅が完成。駐車場は、高級感を演出するビルトインガレージを採用しました。エントランスのアプローチは、駐車場へと飛び出したエントランスの庇(ひさし)によって、建築と外構の融合を試みるという設計のこだわり。さらに街角に配した「シマトネリコ」がシンボルツリーとしてアクセントを与えるとともに、年月を経るほどに美しくなる“経年美化”をもたらします。
今回の計画において、営業・設計・施工のほか、すべての面でオーナー様にはご満足いただきました。高額物件にもかかわらず、3カ月後には入居も決まり、現在も順調に進んでいます(2010年10月現在)。