モノトーンのシンプルなファザード
「恵比寿」駅から徒歩5分に、
複合ビルを計画。
飲食店や事務所、住居などが林立する、恵比寿駅から徒歩5分の裏通り。「エビスファーストプレイス」は、スタイリッシュなエントランスが印象的な13階建ての建物です。
さまざまな用途が混在する恵比寿の街並を反映し、建物の低層部には店舗を、上層部にはSOHOに対応した賃貸住宅を計画。駅近の好立地を活かした、収益性の高い複合ビルを目指しました。
幅3mの大階段を備えた、
高級感漂う外観デザイン。
L字型の変形敷地に対して、建物の基本構造は長方形とし、シンプルに配置。低層部に計画した店舗を建物から大きく張り出させ、変化のある外観デザインとしました。また、法的要求から発生した幅3mの大階段によって、2階の店舗とメインエントランスを引き込む設計に。避難動線を2階に持ち上げることで、1階の店舗面積を最大限確保しています。
また、法規制によって道路面に接して住戸を配置しなければならないため、1階住戸のセキュリティとプライバシーの問題がありました。そこで、ただ高いフェンスを巡らすのではなく、フェンス内外に緑を高密度に植樹。こうすることで威圧感のない景観を形成すると同時に、道路との間に実際の水平距離以上の心理的距離を確保することに成功しています。

2階へと引込む大階段

高い天井と間接照明により上昇感の
あるエントランス

足下を照らすフットライトが階段を演出
裏通りの新しい商業ビルとして、
注目の建物に。
建物の顔となる店舗部分の「黒」の外壁が、全体のイメージを引き締めた当物件。上層部の賃貸部分は、揺やかに弧を描くバルコニーで個性を演出し、店舗に合わせた「黒」を用いて壁面にアクセントを与えました。コンクリート打ち放しの大階段と、宙に浮く庇(ひさし)が、商業ビルとしての表情を演出しています。
また、日が落ちると足元をフットライトが照らし、庇がアッパーライトによって浮かび上がる照明計画も施しました。
建物完成後、店舗が入ったことで低層部のファザードはさらに賑わいを増し、建物のコンセプト通りの仕上がりとなりました。大胆な庇が演出するエントランスアプローチは、裏通りの新しいランドマークとなり、オーナー様には大変喜んでいただいています。

タイルカーペット敷のSOHOタイプ

ワイドスパンの明るい室内