2LDK 55.06m²(16.66坪)〜72.67m²(21.98坪)×12戸
夜も明るく、通行人も安心できる
緑豊かな環境を想い
テーマは「緑」。
最寄駅前の商店街を抜けると、美しい桜並木の大通りがあり、そこを1本入ると、凹凸のある外観が印象的な建物があります。オーナー様が抱く、周辺の緑豊かな環境の重要さを思う気持ちから、「大通りに連なる緑を敷地内に採り込むこと」、「その豊かな緑を室内からも感じられるようにすること」を大きなテーマに設計しました。
高低差を活かして緑を配置。
その中で存在感を得る重厚な建物。
敷地には、前面道路との間に若干の高低差がありました。水道管の勾配などを考慮すると、高低差をなくすことは効率的ではなかったため、道路から建物入り口までの距離を長めにとり、ゆるやかな階段を数段つけています。そして、その階段の両側にできた空間に、今回のテーマである「緑」を多く配置しました。
植栽によって緑豊かに演出しながらも、建物の存在感が際立つように、建物を雁行させて凹凸を設けました。外壁は、濃い目の色をベースにして淡い色をアクセントに用いています。これにより建物に陰影が生まれ、緑の中での存在感と同時に重厚な雰囲気が漂う外観となりました。

高低差を活かしたゆるやかな階段

高木が建物をやさしく包む

窓から差し込む光により明るさが増す共用部
入居者様が
ほっと落ち着けるようなつくり。
建物正面にはシンボルツリーとして、道路側に高木の沙羅双樹を植えました。これを中央にして、左をエントランスへ向かう道、右を駐輪場へ向かう道と分けた設計としました。これは、入居者様の通行の安全を確保する「歩車分離」の役割を果たしています。
その奥にある自動ドアは、安心のオートロック。共用部は、入居者様が日常的に行き来するエリアです。そのしつらえにはとくに気を遣い、皆様がほっと落ち着けるようなつくりを心がけました。色は白で統一して、清潔感のある軽快な空間に仕上げています。
住みやすさを重視した室内は
それぞれの窓からも緑を臨める。
ファミリー層をターゲットとした各戸は、使いやすさと広めの間取りを重視。窓の位置や壁の量から、スイッチやコンセントの位置、対面キッチンや大きめの収納まで、「どうすれば住みやすいか」を一つひとつ丁寧に考えています。
とくに室内の明るさには配慮しました。階ごとの窓の高さによって、部屋に入る日光量に違いがあります。そこで、1階の建具や床は明るい色に、2階は中間色、3階は建具を濃い色で床を白というように、色を変えることで対処しました。これにより、部屋ごとに違った雰囲気をつくりあげることができました。
もちろん、室内においても、テーマである「緑」を欠かしておりません。南側の窓からはオーナー様がお持ちの緑地を、道路側の窓からはエントランスの豊かな木々を眺められるようになっています。

緑豊かな正面入口

1階にはウッドデッキのある専用庭を


キッチンからも緑を眺められる
おさえた色調で落ち着きのあるインテリア