簡潔さを背景に、
美しさを味わう日常をつくる。
相続対策の土地整理を含めた、築100年の旧家の建て替え計画です。お母様と愛猫2匹との生活。オーナー様の「ホテルのような上質な空間で暮らしたい」「リビングにテレビはいらない」というご希望から、無駄なものを捨てて暮らしを簡潔にし、厳選された家具や調度品を魅力的に味わうための背景をつくる。いわば“暮らしの余白”をつくることをコンセプトとしました。建築やインテリアへの造詣も深いオーナー様と一緒に素材や家具、樹木等を厳選し、作り手の職人チームともプロセスを共有するため、一緒にさまざまな現場を訪問。お住まいの完成後は、家づくりという時間を共有できたことへの満足があったとのお言葉を頂戴しました。
静謐な時が流れる吹抜けラウンジ
家の中心にリビングはなく、吹抜けのあるラウンジを計画しました。そこにあるのは、最低限の照明と観葉植物だけ。
カウンターにはオーナー様が厳選した調度品がひっそりと飾られ、余白の空間に繊細な美が宿ります。
美しい庭を愛でるウッドデッキ
吹抜けラウンジからフラットにつながるウッドデッキ。
四季折々の庭の表情を心ゆくまで楽しめ、談話スペースとして暮らしを潤します。
先代と語らう仏間と迎え庭
先代のために、玄関アプローチを兼ねた迎え庭の前に仏間をプランニング。
重厚感が漂う静かな仏間は、迎え庭を眺めながら先代との想い出を語らう大切な空間です。
邸宅の顔となるお出迎え玄関
格子の隙間からこぼれる光と風が客人を迎える玄関ホール。
華美な演出のない簡潔な美しさと品格に満ちた空間は、上質な邸宅の顔にふさわしい場所となっています。
本物の価値を語るこの上ない風格
一直線に続く伸びやかな水平ラインが、簡潔な美しさを表現。木質の軒裏、陶器の外壁など異素材の組み合わせが、堂々たる外観に表情を生み出しています。