渡り廊下を巡りながら、旧居から継承した庭の記憶を眺めることができる家。

庭が自慢だった旧居。庭木や庭石は、こつこつと集めてきた愛着のあるものばかり。新居では、これらをできるかぎり継承し、かつ、どの部屋からも庭を眺めることができること、それがT様ご夫妻の希望でした。そこで提案したのが「3つの庭のある家」。中央に２つの庭を配して、その周りに外庭を配置。とくにリビングからの眺めは絶景で、格子戸、全面ガラスを通して、石灯籠のある中庭が奥行きをもって広がります。さらに邸内を見渡せば、玄関の式台は銘木ケヤキの一枚板。柱や床には無垢の樺桜を使用。上質な天然素材にこだわりました。T様もたいへんご満足で、季節毎に表情を変える庭の眺めをさまざまな角度から楽しんでいらっしゃるとか。新築なのに、すでに年月を重ねてきたような落ち着きと風格を備えたT邸です。