山の眺望の家 04
山の眺望の家 01
山の眺望の家 02
山の眺望の家 03
山の眺望の家 04
山の眺望の家 01

山の眺望の家 岐阜県

二つのリビングを設けた、
自然の中で癒され寛ぐ住まい

CONCEPT

日々多忙に過ごしながら、来客の機会が多いご家族。
マイホームには安らぎだけでなく、非日常的な感動も求められました。
そのために、山々を臨む傾斜地というこの土地のポテンシャルをフルに活かし、何者にも邪魔されず純粋に眺望を楽しめる、そんな住まいを目指しました。
見通しのよい東から南にかけて、室内のどの場所からも連なる風景が満喫できるよう、間口61メートルの建物を雁行型に配置する計画とし、また、敷地、庭、建物ボリュームの調和を考え、開口部は広く連続させています。

CONCEPT 山の眺望の家 01

開口部に配した深い軒は、内外の連続性を高めながら、建物内部に落ち着きや安心感をもたらします。さらに、リビングの前はシースルーのガラス手すりとすることで、景観が途切れないよう工夫しました。

CONCEPT 山の眺望の家 02

眺望を楽しめるリビングとダイニング、キッチンは雁行させながら繋ぐことで、一体感とともに柔らかに仕切られた印象となっています。

CONCEPT 山の眺望の家 03

PLAN

ゆったりとした建物の規模を活かして、建物の中心にコートを設け、センターコートの南北に二つのリビングと和室を配置。
リビングは南面の壮大な眺望と、その対面のコートから差し込む光に包まれる空間。忙しいオーナーご家族が自宅に居ながら、自然を存分に楽しみ、寛げます。

PLAN 山の眺望の家 01

センターコート周りには大開口で半戸外空間となる回廊を計画。床のタイル、石貼りの壁、組子障子等の素材に彩られ、上質な雰囲気を醸します。 石貼りの壁を介して隣接する二つのリビングのコンセプトは明確に分けています。一つは景色を楽しみながら、心静かに過ごす場。もう一つは家族が集まる団らんの場に。機能を分けることで、一日の暮らしの中で変化を楽しめるようにしました。

PLAN 山の眺望の家 02

「眺望」のリビングは180度に視界が広がる、純粋に180度のパノラマを楽しむ“静”の空間。フローリングにソファ、カウチソファ、フロアスタンドと、シンプルな要素で構成し、心静かに緑を味わう妨げにならないよう配慮しています。

PLAN 山の眺望の家 03

家族が集う「団らん」のリビングは床レベルを360mm下げたピットリビングにし、親密にコミュニケーションを図る“動”の空間。カーペットを敷いて、テレビ、ローテーブル、ソファを置いてゆったりとくつろげるように。吹き抜けで開放感がありながらも、心地よく家族を包み込まれた安心感が感じられます。

PLAN 山の眺望の家 04

DESIGN

ふたつのリビングは、それぞれが上質な空間となるよう、インテリアや照明計画などにこだわりました。どちらのリビングにも梁をあらわしにし、木の持つ力強さと温かみを空間に取り入れています。

DESIGN 山の眺望の家 01

「眺望」のリビングでは、インテリアはシンプルな構成で景観の邪魔をしないように。さらに夕景から夜景に至る景色の移ろいを楽しめ、そして夜は落ち着いた光でリラックスできる空間となるよう、照明計画を念入りに行いました。

DESIGN 山の眺望の家 02

美しい眺望と、センターコートに挟まれた「団らん」のリビングは、コート側に組子障子を設置。繊細な木の伝統工芸の持つぬくもりと、美しい影を落としながら射す光が、安らぎの場を一層、上質なものにしています。

DESIGN 山の眺望の家 03

センターコート北側には大壁和室を配置。勾配天井に高窓を設け、光を取り込みました。コート側の窓や玄関側に配された地窓からも、光や植栽の緑を絵のように取り込み、清冽な空間としています。

FACADE

緩やかな勾配屋根、玄関側となる西側には、印象的な縦格子を採用。外壁にはベルバーンを配して、周囲の風景溶け込みながら、木の家の優しさと住まいへの贅沢なこだわりが感じられる佇まいとしました。

FACADE 山の眺望の家 01

西側道路に面したエントランスゲートの右側には、ガレージと趣味室を設けた、「離れ」となる建物もプランしています。

FACADE 山の眺望の家 02

アプローチには小舗石を敷き、シンボルツリーのアオダモをはじめとした植栽を配置。四季折々に表情を変える緑が、家族や訪れる方を迎えます。

FACADE 山の眺望の家 03

縦格子を配して、ゆったりとした和の趣。手前の植栽やアプローチの小舗石が映え、特別な空間へと導かれるよう、工夫しました。

SPECIAL

仕事が忙しく、なかなか温泉に行けないため、「自宅に露天風呂が欲しい」とご希望されたオーナー。その想いに応えるため、庭の木々から遠くの山々まで一望にでき、プライバシーも確保できるポイントを模索。建物の東端に半戸外の露天風呂をしつらえました。

SPECIAL 山の眺望の家 01

室内の内風呂と繋がり、使いやすさを確保。石風呂にすることでクオリティを追求するとともに、浴槽のプロポーションが美しく見えるよう、寸法にも細心の注意を払い、この家にふさわしい上質な空間としています。
入浴しながら風を感じ、移ろう空の様子や庭の木々を楽しめるよう、配置や庭の設計も行なっています。

担当アーキテクト

山の眺望の家 担当アーキテクト

設計にあたっては、経済性や合理性・機能性を徹底的に追求し、価格以上の価値がある建物を目指しています。このお住まいでも、まずオーナーと人間関係を築くことから始め、提案の準備を徹底して行い、光や風、空間のデザインを十分に検討。問題は早期に解決して安心して楽しく家づくりをしていただけるよう心がけ、完成した建物がオーナーの想像を超えるよう、考え抜きました。

物件データ

山の眺望の家 物件データ

家族構成/夫婦+子ども2人
所在地/岐阜県

敷地面積/1900.79㎡
延床面積/622.56㎡
取材年月/2019年7月

Work List実例一覧

もっと見る