緑の記憶が彩る家 01
緑の記憶が彩る家 02
緑の記憶が彩る家 04
緑の記憶が彩る家 05
緑の記憶が彩る家 06

緑の記憶が彩る家 兵庫県

受け継がれた時間と
生み出された空間と

CONCEPT

大きなクスノキ、ウメ、モモ、サクラ、そして美しく地面を彩る苔。
オーナーの祖父母が大切に守ってきた庭を最大限に活かす事を第一に考えました。
目指したのは、家族が育んできた“時間”を大切にする住まいです。
閑静な邸宅地の様々な条件をクリアしつつ、庭をそのままの姿で残すため、建物の配置を計画。
そして、あえて新しい中庭を設け、ふたつの庭で挟み込むという新しい“空間”の提案で、家族の記憶を映しつつまるで森の中に佇むような、心地よさを実現しています。

CONCEPT 緑の記憶が彩る家

高低差のある敷地の、既存の階段も活かして変化のある佇まいを創出。溢れ出る庭の緑とあいまって、内部への期待と積み重ねた風格を感じさせる、邸宅感をもたらしています。

PLAN

すばらしいメインの庭をさらに活かすために、あえてもうひとつの新しい庭をプランしました。
ふたつの庭で挟み込むことで、リビングではまるで森の中にいるような感覚に。
新しい庭は中庭として、リビングだけではなく玄関を開けたその正面や客間としての和室からも眺められるように。
新鮮な驚きと開放感を、住まう人、そして訪れた人が住まいの随所で存分に味わえます。

PLAN 緑の記憶が彩る家 01

中庭はリビング北側にあり、柔らかな光をもたらします。

PLAN 緑の記憶が彩る家 02

玄関へのアプローチにも、両側に“小さな庭”を配置。緑の小道が訪れる人を気持ちよく迎え、夜には灯籠の灯りが、帰ってくる家族を温かく迎えます。

INTERIOR

受け継がれたメインの庭を最大限に楽しむために、リビングダイニングの窓辺は、クリアビューデザインを採用。
室内床とデッキ・天井と軒裏の高さを合わせ、さらに天井と軒裏の素材を揃えることで、視線がスムーズに庭へと抜けるようにしています。
床材はブラックウォールナットを採用し、合わせてインテリアの色調は、落ち着きがあるダークトーンで統一しています。
それは、窓への映り込みによる視界の妨げの配慮でもあります。
庭を存分に楽しめるリビングダイニングは開放的でありながらも、木質感あふれる上質な空間となりました。

INTERIOR 緑の記憶が彩る家

キッチン側の壁には、高級感と存在感を併せ持ったデザインのタイルを採用。ディテールにまでこだわって、空間の質感アップを図っています。

EXTERIOR

森の中に佇むようなY様邸。
受け継がれてきた木々の位置を変えず、存分に楽しめるよう、建物の配置、テラスやバルコニーの位置をプランしました。
たとえば、テラスから庭に降りる階段も、その脇にある梅の木を活かせるよう、配置しています。
深い軒のあるテラスでは、オーナーは木々の間を通り抜ける風や、木漏れ日を感じ、そして四季折々に咲く花々を愛でながら、ティータイムやお酒の時間を楽しんでいるそうです。

EXTERIOR 緑の記憶が彩る家 01

北が高く、南が低いという敷地の高低差を活かし、下から見ると緑と壁が家を覆っているような景観に。外からの視線も遮っており、内側のあふれる開放感とのギャップを生み出しています。

EXTERIOR 緑の記憶が彩る家 02

北側からの外観は平屋の印象を創出。雰囲気のある邸宅が並ぶ街にゆったりとした佇まいを表現しました。駐車場へのアプローチも駐めやすさに配慮しつつ、さらに“小さな庭”ともいうべき植栽のスペースを設けています。

SPECIAL

リビングダイニングでは綿密な照明計画を実施しました。
夜も庭の光景が楽しめるようにしています。
メインの照明はリビングダイニングの天井中央に配した1列のみ。
光源が見えにくく、外に光が漏れないものを採用し、窓へ光が反射しないよう配慮しました。
メインの庭、中庭ともにライトアップ。
内と外のすべて合わせて、ひとつの照明とすることで、贅沢な大人の時間をつくり出しています。

SPECIAL 緑の記憶が彩る家 01

メインの庭は下からライトアップ。苔、低木、高木がそれぞれに美しい陰影を見せ、目を楽しませます。

SPECIAL 緑の記憶が彩る家 02

白い外壁を背景に緑が浮かび上がる中庭は、それ自体がひとつの照明のように、リビングに柔らかな光をもたらします。

担当アーキテクト

緑の記憶が彩る家 担当アーキテクト

事前にオーナー様ご家族のライフスタイル、志向、どう暮らしたいかを事前に徹底的に理解し、プラン提案をしていくことを心がけ、どれだけお客様と一体感を持って仕事ができるかを大切にしています。お客様のお住まいを、自分の作品とは言いたくありません。住まいは芸術ではなく、お客様それぞれが理想とする生活の場であり、価値観が形となるべきものですので、あくまでお客様の想いに寄り添うことが大切だと考えています。

物件データ

緑の記憶が彩る家 物件データ

家族構成/夫婦+子ども2人
所在地/兵庫県

敷地面積/502.59㎡
延床面積/215.50㎡
取材年月/2018年6月

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