3・4階の住居スペースで
グランピングができる
併用住宅
駐車場として活用していた敷地に事務所、賃貸住宅併用の二世帯住宅をプラン。
4階建てで3-4階に住居スペースを配置しました。
海外生活の体験から、暖炉の良さを実感されていたご主人は、本格的な薪の暖炉がこだわり。
ご夫妻の趣味を満喫するワインセラーや、BBQのできるコートという夢も叶え、上質なくつろぎをご提案しました。
2層吹き抜けのコートで我が家にいながらグランピングを楽しまれています。
3階のLDKに本格的な薪の暖炉を設置。冬場は毎日のように使われています。サイドからも炎を眺められる美しいデザインが空間を引き立てます。
南側隣地に7階建てがあり、西北2方向道路に面した敷地です。
駅近の殺風景になりがちな十字路に潤いをもたらす外観づくりを心がけました。
外壁は、柔らかくも彫りの深い印象で、強靭さと軽量性も兼ね備えたシェルテックウォールで街並みを美しく。
角地を活かすオブリックコーナーを採用。
建物に斜め45度の変化を加え、そこにオレンジのアクセントカラーのタイルを貼り上げています。
シンボルツリーのエゴノキをはじめ、高木、低木、花の咲く樹、紅葉する樹を取り混ぜ、季節を楽しめるように配慮。
品良く、彩りある表情を演出しました。
周りからの視線を遮りながら光と風をどのように室内に取り込むかが課題でした。
メインとなる3階LDKを中心に東西それぞれに3−4階2層吹き抜けのコートを設け、光や風が入りやすいように計画しました。
周りがビルに囲まれている敷地であるにも関わらず光がふんだんに取り入れられています。
両サイドの吹き抜けのコートから光を運ぶ4階階段ホール。すり鉢状に光が集まる形状で、採光不足を解消しました。どの位置に太陽があっても壁に反射した光が室内に入ってきます。
2つのコートで
光や風を感じられるようにデザインしました。
東側のコートは大きなガラス面の開口を設け、LDKとつながる家族のもう一つのリビング。坪庭のように飛び石をアレンジし、四季を彩る木々で目を和ませます。
ベンチも設置し、見上げると空が広がる伸びやかな家族の居場所です。
西側のコートは、暖炉の煙突のつや消しの黒のデザインがモダンなアクセントになっています。
東側のコートとつながるダイニング。西側は暖炉の背後に高窓を設け、空の景色を切り取りました。
南北2方向に大きな開口があり、明るく開放的なご主人の書斎は4階に。
愛用のチェアとオットマン、奥の壁にオーディオなどを配しています。
コートに囲まれることで外からの視線をカット。
商業地域にある周囲の雑踏も遠ざけます。
コートの白壁に反射する光に包まれる心地よさの中、視線を下に落とせばコートの庭から階下のリビングの様子も見渡せます。
書庫もご希望の一つ。オーナーがお気に入りの上質なホテルの本棚と雰囲気を合わせ、木の風合い豊かな落ち着きあるファミリーライブラリーに。手前はデスクスペースで、奥の壁は全面鏡で奥行き感を演出。正面の扉は隠れ家のようなご主人の書斎です。
お客さまのご要望と敷地環境の特性を上手く融合させていき、光や風を感じられる心地よい住まいづくりのご提案を目指しています。
家族構成/母親+夫婦+子ども2人
所在地/東京都
敷地面積/289.83㎡
延床面積/724.41㎡
取材年月/2017年12月