都市に緑を 01
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都市に緑を 東京都

街の財産ともなる
緑に囲まれたシルエット

CONCEPT

潤いのある公園や大使館などが点在するこの地に、長く住まい、愛着をお持ちのオーナー。都市の希少な立地を活かすため3階建てをご要望でしたが、都内でも有数の人気エリアでもあり厳しく法規制された土地でもありました。
街に美しく、アイストップとなる3階のシルエットを実現し緑の潤いを両立させるために、さまざまな設計手法を駆使しています。
閑静で上質な街並に寄与する、緑が揺れる3階建てができました。

FACADE

角地ということもあり、その佇まいは念入りに検討し、提案。
斜線規制をクリアする通常の手法ではなく「天空率」利用の手法を採用しゾーニングの検討と合わせて、どの方向から見ても美しい外観を追求。
とくに窓の配置には細心の配慮を払い、「ビエナ」の特徴であるライトボックスサッシを、1〜3階のコーナーに配し、目を引く美しいデザインに。
また、中庭に植えたシンボルツリー越しに、大きなFIX窓を3層にレイアウトするなど、敷地の制限や防火規制を逆に活かして美しい外観を実現しました。
プライバシーにも配慮しながら設けられた窓は、夕景も美しく、街のシンボルとしての役割も果たしています。

FACADE 都市に緑を

建物の一部をオーバーハングさせ、2台駐車のスペースを確保。一体感のあるゲートで、美しく納めています。

PLAN

中庭を囲むように建物をレイアウトすることでそれぞれの階、それぞれの場所から緑が眺められるようにプランしています。
通りに面して配された1〜3階のFIX窓は、ピクチャーウィンドウとしてそれぞれの季節ごとに朝日に映える緑、雨に濡れる石灯籠、ライトアップされ夜に浮かぶ緑の佇まいなど、折にふれて美しさが楽しめます。
また、この緑が緩衝材となり、プライバシーも守られます。
2階のインナーバルコニーは中庭に対して大きく開き、プライバシーを気にせずに緑や風を感じることができる「都市の庭」。
伸びやかなシンボルツリー、ヒメシャラの木は、もう少しで3階リビングからも眺められそうに成長しています。

PLAN 都市に緑を 01

玄関を入るとホール越しにも中庭が伺えます。旧邸から引き継いだ味わい深い石灯籠が格調を添えます。

PLAN 都市に緑を 02

石灯籠はご両親が家を建てられたときからのもの。職人の技が宿る石灯籠は、オーナーの家族の歴史の証し。寝室からも緑とともに臨むことができます。

PLAN 都市に緑を 03

プライバシーの守られた2階のインナーバルコニー。緑を見るだけでなく、戸外とと一体になれる心地よさで、オーナーのお気に入りの居場所になっています。

DESIGN

3階建てであっても単調な箱ではなく、また周囲に威圧感を与えないシルエットとなるようデザインしています。
コの字型にくぼんだ中庭部分など、一部アクセントに外壁の色を変えることで建物に奥行きと陰影をあたえ、スタイリッシュな印象に。
また、プライバシーを守る機能のある縦格子も2〜3階まですっきりと設け、全体的にリズミカルな外観にしています。

DESIGN 都市に緑を 01

直線的な白と黒のスタイリッシュな外観をバックに、緑が揺らぎ、道往く人にも潤いを感じてもらう。そんなイメージで植栽を施した北西の角は、樹種にもこだわり、葉が大きく、微風にもゆっくりとなびくコハウチワカエデを植えました。

DESIGN 都市に緑を 02

1階角のコーナーサッシの内側は玄関ホール。ガラス越しに外の植栽の気配が広がります。

SPECIAL

土地の特性をいかに“家の魅力”に変えるか。
プラン時には、つねにそれを意識しています。それが「北向き3階リビング」でした。
3階リビングは眺望や日当りが魅力で、南向きを想定されるのが一般的ですが、南側は隣家が迫り、3階とはいえ近隣の気配が気になります。
視線が抜ける北向きの方が圧倒的に気持ちがいいと直感しました。そこで、北向きながら、朝日が感じられるよう北東の角にコーナーサッシを設け、開放感と日当りが確保できるよう工夫。
さらにもっとも開放感の高まる北西の角にはバルコニーを配置し、アウターリビングとしてもくつろげるようプランしました。

SPECIAL 都市に緑を 01

北東の角にはコーナーサッシを採用。角に柱がないので視界が広がり、開放感が高まります。また朝の光も取り込めるので、北向きリビングながら朝の気配もしっかり感じられます。

SPECIAL 都市に緑を 02

3階ならではの開放感が満喫できる北西の角に設けたバルコニー。視線が空に抜けるので、周囲を気にせず、ゆったりと開放感に浸れます。

SPECIAL 都市に緑を 03

空間全体がまんべんなく明るくなるよう、開口部の反対側にレイアウトしたキッチン部に明かり取り用の高窓を設けました。奥様からも「頭上からふわっと光が広がって快適です」というお言葉をいただきました。

担当アーキテクト

都市に緑を 担当アーキテクト

設計士としてつねに、土地の特徴・特性を読み、周りの環境を配慮した間取りをご提案していきたいと考えています。そのためには、たとえば明るく開放的なリビング=南向きといった「常識」に捕われず、その土地ならではのプランを見つけるよう努めたり、法規制にも諦めずに解決策を探ったりと、可能な限りチャレンジすることを心がけ、お客様とじっくりお話し、最善のプランをご提案できるよう取り組んでいます。

物件データ

都市に緑を 物件データ

家族構成/夫婦+子ども2人
所在地/東京都

敷地面積/211.93㎡
延床面積/161.23㎡
取材年月/2017年6月

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