六つの庭の家 01
六つの庭の家 02
六つの庭の家 03
六つの庭の家 05
六つの庭の家 06

六つの庭の家 奈良県

暮らしと、庭と、街との
調和にこだわる

CONCEPT

家というのは、建物だけでなくその土地の中で庭を含めて考えた方が良い家になります。
外には、計算しつくした外構計画と佇まいで地域に調和した邸宅感を。
内には、心地良い距離感で“外”を感じられる豊かな暮らしを。
大小6つの庭を設け敷地全体で空間づくりを行うことで、暮らしと、庭と、街の調和がとれた家が実現できました。

PLAN

6つの庭の中でメインとなるのが、南側に広がる庭。
住宅地の北側の角地のためオーナーは北玄関を気にされていましたが、初めてこの土地を見た瞬間、逆に北玄関にすることで南側に陽当たりの良い庭と開放的なLDKのある、開放感あふれる空間づくりができると直感しました。
光が降り注ぐ大きな庭を配置し、LDKの庭に面した側を全面大開口に。
さらに深い軒&ウッドデッキを設け、室内と外の一体感を追求。
外壁も、往来を行く人の視線と庭からの視線のバランスを何度もシミュレーションを繰り返し、一番心地いい高さを見つけました。

PLAN 六つの庭の家

DESIGN

玄関でお客様をもてなす中庭は、白壁に囲まれた洋風に。
シンボルツリーに紅葉を植え、落葉した時に赤い葉とのコントラストが美しいようにと、床には黒いタイルを採用。
ディテールにもこだわっています。
白い壁は、降り注ぐ光が反射して玄関を明るく照らし出すため。
北玄関で暗くなることを心配されたオーナーの不安に配慮しました。
また、玄関から中庭を超えてダイニングが伺えるよう全体の間取りを調整。
夕刻、家族が帰宅した時、ダイニングに立つ奥様と目を合わせて「ただいま」「おかえり」を交わせるように工夫しています。

FACADE

このエリアは奈良市の中でも一等地で、周囲には外構にも気を配った落ち着いた邸が並びます。
そんな近隣に相応しい外観をお望みのオーナーの思いをうけ、外観は3方向からのパース図を何度も書き起こし、検討しました。
また、これだけ大きな家になると屋根勾配がきついと高さが出てしまい、近隣に存在を主張しすぎてしまう恐れがあるため、積水ハウスの商品の中で屋根勾配の緩いタイプで設計。
そのうえで、周囲に圧迫感を出さないよう玄関側の2階をセットバックさせたり、建物の通りに面した部分をコの字型にして空間をつくったり、街との調和を強く意識し、相応しい外観づくりを心がけました。

FACADE 六つの庭の家

通りに面した外塀も、くり抜きや植栽を配して圧迫感を抑えています。

SPECIAL

将来、お子様がご結婚した後もそれぞれの家族が一同に集い、大勢で過ごせるような我が家にしたいとおっしゃるオーナーに、12畳という大きな和室を提案しました。
床の間の地板や柱の素材にこだわり、さらに広縁をしつらえ、庭とつなげることで畳、雪見障子、広縁、庭という伝統的な和の住まいならではの視線の伸びを実現するなど、LDKとはまったく異なる世界観を創出しています。
和室に面した庭も、植栽の樹種はもちろん石灯籠を設けるなど、落ち着いた和の雰囲気あふれる庭に。

SPECIAL 六つの庭の家

広縁の東端は、ブラインドを開ければ借景が、占めれば白いブラインドに庭の植栽の影が揺れます。

担当アーキテクト

六つの庭の家 担当アーキテクト

出来る限り住まい手との会話を大切にしています。ふとした時にもらした一言のもつ重要性。これは設計に限らず、全てのことにつながると思っています。  

物件データ

所在地/奈良県
敷地面積/570.08㎡
延床面積/383.58㎡
取材年月/2015年9月

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