住まいスマイル埼玉 / Sumai smail in SAITAMA
笑顔あふれる住まいづくり情報 Sumai smile
 
住まいスマイル 過去のイベントの様子
2006年10月1日(日) 「子どもを伸ばすキッズデザイン」
子どもの成長や親子のコミュニケーションのあり方にも大きな影響力をもつのが、住まいです。
そこで今回の「sumai smile event」では、子どもにスポットをあてて住まいづくりを考えてみました。
あわせて、"キッズデザイン"をテーマにした積水ハウス戸田公園展示場のモデルルーム見学も行い、参加者と講師の方々の会話も弾んでいました。
第1部「子どもを伸ばす住まいづくり」
 第1部では、作家、マーケティングプランナーとしてご活躍中の辰巳渚先生に、子どものことから考えた住まいづくりについてお話していただきました。
『子どもと家』
公演風景:辰巳 渚さん マーケティングプランナーとして、"人とモノの関わり方"モノと関わる楽しみや幸せ'を考えてきた辰巳先生が、結婚・出産してハタと気づいたことがあったそうです。それは、「家の中で子どもとの接し方、ふるまい方がわからない!」ということ。辰巳先生ご本人は、戦後の高度成長期、家父長制度の崩れたばかりの世の中で試行錯誤しつつ育てられた世代。自分が育てられたように育てればよいという確信もなく、かといってコレだ!と思えるような育児の見本もナイ。そんな状況に苦しみ、本当に困ってしまったそうです。でも、困ってばかりもいられません。そこで「子ども」のことを自ら深く考えるようになったそうです。家が子どもに及ぼす影響は大きい」と辰巳さん。日々の実感とマーケティングプランナーとしてのセンスや実績を活かし、子ども(特に家との関係が深い3〜10歳の子ども)を伸ばす住まいについてお話いただきました。ちなみに辰巳さんは、現在8歳の息子さんと2歳の娘さんのお母さんでもあります。

『家は子どもが育つ場』

 「人や人生への信頼感、人が自ずと持っているこうした力を引き出し育み子どもが一人前に育っていくための場、それが家なのではないでしょうか」。そう語る辰巳先生。
「まず、子ども期というのは(1)生活の基本を身につける時期 (2)社会生活の基本を身につける時期 (3)人生への姿勢の基礎を育む時期 、のことです。ということは、家とは、子どもがこれらの時期を過ごす場である、といえるでしょう。こう考えたとき、家はどうあるべきなのか、どんな役割を果たすのか、といったことを見つめることが大切なのです」。リビングや子ども部屋のあり方や、ご近所付き合い、事故を防ぐという発想などなど…。具体的な例や、子どもの行動を科学的にみつめたモンテッソーリ女史の考え方などを交えながらお話いただきました。

そして最後はこう締めくくられました。「親が日々の暮らしをきちんと営み、きちんと振る舞い、人生を楽しむ姿を見せる。そして子どもを見守る。そんな当たり前のことが、目に見える成果を求めがちな早期教育などよりもよっぽど大切なこと」。辰巳先生の言葉には、子どもを育てる人・育てようとする人への熱いメッセージが込められていたのではないでしょうか。家づくりと子育て、両者を一度に学ぶ機会となった今回の辰巳先生のお話。家の役割の重要性を改めて感じさせられました。
第2部「“キッズデザイン”モデルルーム見学会」
 続いて第2部では、積水ハウスで“キッズデザイン”など住宅の商品企画に携わる中岩あかね先生にお話をうかがった後、バスで積水ハウス戸田公園展示場へと移動。“キッズデザイン”をコンセプトにしたモデルルームの見学会が行われました。
『子どもの育ちを見守る家』
 最近、子育てファミリー向けのお洒落な雑誌や特集記事が目立つようになったと思います。育児=大変というイメージが先行しがちだった風潮から一歩先へ進んで、子どもとの暮らしを楽しもうというのが時代の流れなのかもしれません。もちろん家についても、子どもとの暮らしを楽しむ場所として考える人が増えているようです」と語る中岩先生。では、子育てファミリーの住まいを設計するときに、中岩先生が特に配慮されるのはどんなことなのでしょうか。それはまず、安全・健康、そして家族のコミュニケーションの場と子どもの居場所(ひとりになれる場所、子ども部屋など)の確保、加えて情操教育・知育、といったことだとか。

戸田公園展示場で行われたモデルルーム見学では、家族のコミュニケーションをとりやすいアイランド型キッチンプラン、指挟み防止のためのクローサー付建具や吹き抜けの手すり高さなど子どもに配慮した設計ポイントを細部に至るまで丁寧にご説明いただき、参加者のみなさんも熱心に確認されていました。キッズルームでは、ママと一緒に参加してくれたお子さんが楽しそうに遊んでいる姿がみられ、微笑ましかったです。
また、吹抜けやバルコニーなどを介して空間と空間がつながるモデルルームでは、住まいに自然の光と風を採り込むことができる心地よい空間が実現していました。こんな家なら、辰巳先生のおっしゃる'親がきちんと暮らす姿'を子どもに見せ、その大切さを伝えていけそうです。
公演風景:中岩 あかねさん
体験会風景
【プロフィール】
辰巳 渚先生
作家・消費行動研究家。
雑誌記者を経て、フリーのマーケティングプランナーとして独立。ライフスタイル変遷の検証、分析が得意。モノ余り時代の新しい生活哲学を提唱した著書『捨てる!技術』はベストセラーに。このほか『いごこちのいい家に住む!』『子どもを伸ばすお片づけ』など著書多数。
辰巳渚オフィシャルサイト
中岩 あかね先生
積水ハウス 商品開発部 商品設計グループ。
“キッズデザイン”をはじめ、住宅の商品企画全般に携わる。