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住まいづくりコラム
名古屋コンシェルジュ 美乃(よしの)
今回のコラム
Vol.1 『昔の手帳』

 さあ年末だ、大掃除! 天気もいいし、今日は張り切って片づけるぞぅ!!

 そんな時、『手紙と写真には手を出してはいけない』とよく言われます。思い出に浸ってしまい、片づけるどころか動きが止まってしまうからです。でもそれ以上に、“どうしても捨てられないもの”が私にはあります。それは、昔の手帳。なんだか自分が歩いてきた道のりのようで、大切に保管してしまうのです。かといって、開いて振り返ることもほとんどないのですが。

 ところが先日、快晴の空を眺めながらふと思い立ち、学生の頃肌身離さず持っていた手帳を引っ張り出してみました。中を見るとページいっぱいにびっしりと文字が!

 授業の予定、ゼミやレポートのメモ、アルバイト、習い事、友達との待ち合わせ、おこづかいメモ、読みたい本リスト…。そして、見慣れた友人の電話番号。項目が書いてあるだけなのに、その頃私がいた世界が鮮やかに蘇ってきました。す。

 実は私の転換期は、大学生の時。大切な仲間ができ、友達のありがたみを教えてもらった様々なできごと。今でも会うとほっとする友人。考え方も人格も、大きく変わりました。切望して第一希望で入った高校よりも、渋々入学した大学で、たくさんの大切なものを得たのです。

今だったら買わないような、安物で幼い手帳に、たっぷり詰まった豊かな時間。もしかすると、中身は今よりも大事なものがたくさん溢れているかも知れません。そしてそれは現在の私の基盤ともなりました。人生何が幸いするかわからないものですね。

 毎年新しい手帳を買うと、気持ちを静めてとても丁寧に文字を書きます。まだ硬いページを開いてできるだけきれいに、大切に扱います。それがいつの間にか走り書きをするようになり、扱いも気楽になっていきます。でも、そうなった時、それは手に馴染んで心地よい、私だけの手帳。

 来年も私のパートナーとして、頼れる友人として、一年よろしく、手帳さん。

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