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「モクラボ」では、自然への想いやこだわり、住み心地の追求など、シャーウッドのモノづくりの姿勢をご紹介します。

2017.05.18

シャーウッドちょっとマニアックなインテリア探検 第4回

シャーウッドのモデルハウスのインテリアについて、インテリアコーディネーターが独自の視点でナビゲートする新シリーズの第三弾。一般にはあまり知られていないちょっとした裏話も交えながら、モデルハウスの楽しみ方がぐっと広がる“目からウロコな観察ポイント”をお届けします。

日本の住空間のイメージはカーテンが左右している

“きれいな色にペイントしたい”、“複数のフォトフレームをおしゃれに配置”、“石を貼り付けて重厚に”。
映画や海外ドラマで欧米の住宅のインテリアを目にしたり、海外旅行で素敵なホテルに宿泊したりする機会が増えたせいか、最近は壁にも“自分らしさ”を求める方が少しずつ増えてきました。とはいえ、やはり一般的な住まいでは“シンプルな白い壁”が中心です。そこで今回から2回にわたり、モデルハウスのさまざまな壁をご覧いただきながら、インテリアウォールの楽しみ方をお伝えしていきます。

さて、今回着目するのは壁面の仕上げ方。どのような手法で仕上げるかによって、印象や雰囲気が大きく変わります。まずは一般的な「クロス貼り」、そして「左官仕上げ」、「ペイント」と順に見ていきましょう。

クロス(壁紙)貼り
壁の下地の上にシートを貼る仕上げ方。手軽なビニール系クロスが広く普及していますが、テクスチャーの美しさを楽しめるのは紙や布のクロスです。
壁紙のいちばんの魅力は美しい柄やデザイン。欧米生まれの個性的な輸入壁紙や、優雅な風合いの和紙クロスなどさまざまな種類があり、壁をファッション感覚で飾れます。あとからリフォーム(貼り替え)しやすいのもクロスの特徴なので、自由な発想で楽しんでみてはいかがでしょう。
写真の壁紙はサンプルで見るとおそらく「ちょっと大胆過ぎるかな?!」と思うような大きな花柄ですが、こうして実際に貼ったものを見ると、空間にとてもよくマッチすることがわかります。(右の写真が夜、下が昼間の様子です。)

寝室に隣接したラウンジスペースの正面の壁に花柄の壁紙を。眠りにつく前のひとときを過ごすのにぴったりな、ドリーミーな空間を作り出しています。

一方の布クロスは、織物ならではテクスチャーが持つ温かみや高級感が特色です。音を吸収する性質があるので、寝室におすすめ。ちなみに高級ホテルの壁は布クロスが一般的です。
右の写真の壁は、布の下にクッション材を入れて鋲で止めた“ふとん張り”という仕上げ方で、より優れた吸音効果をもたらします。

ベッドを配置する面の壁をふとん張りで仕上げた寝室。

左官仕上げ
こちらは、いわゆる“塗り壁”。エレガントな「扇仕上げ」、地中海の白い建物を思わせる「スパニッシュ仕上げ」、コテ跡なダイナミックな「こてパターン仕上げ」など、コテや道具の使い方によってさまざまな模様や凹凸を作り出すことができ、その表現は無限大。世界でたったひとつの、表情豊かな壁に仕上がります。材料は昔ながらの「漆喰」、表面が砂状に仕上がる「聚楽」、優れた調湿効果を備えた「珪藻土」が一般的で、いずれも自然素材ならではの、落ち着いた質感が楽しめます。

扇仕上げ

スパニッシュ仕上げ

コテパターン仕上げ

ひきずり仕上げ

階段脇の大きな壁をグレイの塗り壁に。マットな質感の壁と和紙素材の壁掛け照明(ブラケット)が互いに引き立て合っています。

ペイント
室内用のペンキを塗って仕上げます。ペイント壁のいちばんの魅力は“色”。数百色ものカラーをラインナップしている塗料メーカーがあるので、お望み通りの色がきっと見つかることでしょう。無臭で人体に有害な物質を含まない天然素材のペイントも増えています。
自分でチャレンジできるのもペイントの魅力。家づくりの仕上げに、壁の一部を家族みんなでペイントされるお客様も増えています。最近は壁紙の上から塗れるペンキも出ていて、こちらは気軽にできるDIYリフォームとして人気上昇中です。

吹き抜けリビングの壁を爽やかなブルーにペイント。

ペイント壁の変わり種は、黒板のように仕上がるブラックボードペイント。お子さんが自由に落書きしたり、家族の伝言板にしたりと、いろいろな使い方ができそうです。キッチンの写真で使われてる塗料には鉄粉がブレンドされているので、チョークで絵や文字が描けるだけでなく、マグネットをつけることもできます。

キッチンの背面の壁。飾り棚もつけてカフェ風の雰囲気に。

モデルハウスで発見!こんな壁の仕上げ方も素敵です

壁の仕上げ方には、ご紹介した3タイプ以外にもさまざまな種類があります。

1つめの例はタイルを貼った壁。玄関ホールと、その先にあるリビングルームに、同じタイルのアクセントウォールを設置することで、広がりと統一感をもたらします。

レンガ調のタイル。焼き物ならではの自然な色ムラが魅力です。

次にご紹介するのは、木を貼った壁。音の反響が少なく、視覚的にも柔らかさがあるので、落ち着きを求める空間におすすめです。

水平に木目を通した板貼りは、視線が自然と横に流れるので広さを感じさせます。

最後にご紹介するのは「モールディング」と呼ばれる壁面装飾を、左右対称に美しく配置したリビングルームの壁。西洋風のリッチ&エレガントな空間に仕上がっています。

ヘリンボーン柄のフローリングとともに、優雅な空間を演出。

さて「壁の仕上げ方編」はいかがでしたか?壁というのはなかなかおもしろい存在で、“絵や家具の背景”としての美しさを追求することもできますし、その空間の雰囲気を大きく左右する“主役級のインテリア”として楽しむこともできます。次回の「インテリア探検」では、空間の“主役”にも“名脇役”にもなれる壁の魅力を実感していただければと思います。

プロフィール

堤 栄子 積水ハウス 設計部 東京設計室
インテリアコーディネーター/インテリアプランナー 
お客様の新居のインテリアコーディネイトを手がけるかたわら、モデルハウスのインテリアコーディネイトをこれまでに100棟以上手がける。“おしゃれなだけではない、使い勝手やメンテナンスを考えたリアルな住宅づくり”が信条。自身でリノベーションした住宅に、ご主人と二人暮らし。

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