広々としていながら声が届く
「中2階」を設けた多層空間。

奥様:
「どこにいても家族の気配が感じられる住まいにしたい」という希望に対して、設計の原田さんが提案してくれたのは「中2階」のある暮らしでした。フォーマルな雰囲気の1階のリビング、2階には家族のためのセカンドリビング、その間の中2階にキッチンとダイニングがあります。私はキッチンやダイニングにいることが多いのですが、ここから見る眺めが好きなんです。リビング全体が見渡せますし、庭の緑も目に飛び込んできて、気持ちがいいですね。

ご主人:
展示場で中2階のある家を見て、家族が繋がる家はいいと思いました。けれど、決めるまでには時間がかかりましたね。フラットな家の方が暮らしやすいのではないか、と。最終的に中2階に決めたのは、「段差のある家に住むって楽しいじゃないか」と考えたからです。

奥様:
ドアや廊下が少なく、広々としていながら家族の声が届き、どこにいても気配が感じられる家がいい。イメージしたのはホテルのスイートルームでした。そのイメージを、提案していただいた中2階を設けるプランで実現できるのではと。

ご主人:
このプランにして良かったです。それぞれのフロアはガラスの手すりで仕切られているので見通しがよく、用事があればすぐ声がかけられます。

奥様:
楽しいな、と思うのは、私がキッチンに立っていて、1階に主人、2階に子どもがいる、そんな時も会話のキャッチボールがスムーズにできるんです。

自由と安心感のある多層空間。
(設計担当:原田収一郎)

1階と2階の間にスキップフロア(中2階)を設けた多層空間にすることで、それぞれの場所に特別感を持たせ、家族の距離感をコントロールするように計画しました。家族の声が届き、気配を感じられるとともに、ひとりひとりの自由な空間を確保。離れたところにいても一つ屋根の下にいる安心感が生まれます。

中2階のダイニング。吹き抜けで繫がり2階のセカンドリビング、1階のリビングへと視線が抜ける。

2階建てに3つの階層。部屋ごとの天井高も変えた変化に富んだ空間構成が楽しい。

清々しい木の風合いに包まれる
高天井のキッチン&ダイニング。

奥様:
住宅展示場でシャーウッドを見たとき、内装の木の感じがとても気持ちがよくて、おしゃれでした。木造住宅には色々と制限があり、希望を取り入れてもらえないのでは…という懸念があったのですが、そんなことはなく、かなり自由度が高い設計が可能だと知りました。

ご主人:
耐震性や安全性も鉄骨と変わりがないと伺って、二人とも木造住宅へ気持ちが動きましたね。

奥様:
木の家らしいインテリアにしたいと、ダイニングとキッチンには木をふんだんに使いました。ここは天井が高く、のびやか。吹き抜け窓とトップライトから自然光が射し込んで、明るいです。

ご主人:
天井から軒裏に延びる木の風合いなど、木の心地よさを存分に味わえる空間です。木はタモ材に。実際に使われているお宅を見せていただき、品の良い明るさで木目も綺麗で気に入りました。建具なども全て統一しています。

奥様:
壁はグレー系のニュアンスある塗り壁に。シラス壁は九州発の自然素材ということで提案していただいたのですが、調湿や消臭などの作用があると伺って選びました。自然素材ならではの色合いが柔らかな印象で、優しい素材感があります。

ご主人:
自然の素材感にこだわりましたが、設計の原田さんの空間をスッキリ見せる方法も徹底していて、エアコンやスイッチ、モニター類が壁厚や家具を利用して、見えない収納になっています。家具の底部にスイッチがあるところもあり、手を差し入れて作動させるのですが、慣れるものですね。今では全く自然に使っていますし、来客を驚かせて楽しんでいます(笑)。こういう発想はさすがプロですね。

原田(設計):
ありがとうございます。照明についてはお任せいただいたので埋め込みや間接照明で計画しました。扱いの不自由さも含めて楽しんでいただけていると伺って安心しました。

左右に階段を設けたスキップフロアのダイニング。回遊できる動線が便利。

ダイニング下は段差を利用した納戸。低い天井が隠れ家のような楽しさ。

インパクトのある石壁で上質に。
開放感とプライバシーを両立。

ご主人:
外からの視線を遮りながら中庭と繋がり、開放感あふれるリビングです。自然素材ならではの豊かな質感をもつ石の壁は、中庭から室内へと途切れることなく続いています。

奥様:
お客様がいらっしゃることも多いのですが、1階のリビングはおもてなしにもふさわしい重厚な雰囲気に。この開放感もおもてなしの一つですね。

ご主人:
『グラヴィス ステージ』のカタログで印象的だったのは木の清々しさと、石壁の圧倒的な存在感でした。ダイナミックで、格調高く、特別感がある。古河の夢工場へ見学に行き、実際に見てやはり素晴らしいと。これらをぜひ取り入れたいと思いました。

奥様:
それに、いくら庭や広いリビングをつくっても、外からの視線を気にしてカーテンを引いたままで暮らすのは避けたかったですね。開放感あふれる空間でありながら、プライバシーを守れる家にしたいと。

原田(設計):
カーテンをせずに過ごしたいというご希望に応えて、道路と接する南側を閉じて石壁のアクセントウォールとし、その内側に中庭を配置しました。北側の吹き抜け窓から自然光を取り込み、明るさを確保しています。外からの視線を遮りながらも壁の上から空や前庭の木々が見える高さに調整するなど、壁による閉塞感にも配慮しました。

ご主人:
プランを聞いた当初は高い壁でリビングが暗くなるのでは…という懸念もありました。実際に住んでみて、そんなことはなかったですね。少し暗めではありますが、それが落ち着いた雰囲気を醸し出します。夜など妻と二人でお酒を飲みながら過ごしたりしています。夜は庭の照明を点けると外と内との一体感が増して、昼間とは全く異なる美しさを味わえるんですよ。