住居・建築・まちを探検するコンパクト・ブックス
小B6判(コンパクト判)174×112ミリ 上製本
*各巻の定価は税込で表記しています。
*一部、現在品切中のものがあります。
詳しくは出版局に直接お問い合わせ下さい。

| 001〜010 | 011〜020 | 021〜030 | 031〜040 | 041〜050 |
| 051〜060 | 061〜070 | 071〜080 | 081〜090 | 091〜100 |

| EXTRA BOOKS |

001 明治少年記 一建築家の思い出ばなし
藤島亥治郎(東京大学名誉教授)
224頁・1580円
東京下町の生活、明治の子供の遊び、勉強や家族旅行のことなど、少年時代の思い出を多くのスケッチを加えてやさしく語りかける。一少年の目に映った明治がほのぼのと、しかも克明に伝られる。その時代を生きた人だけが残せる、無類の生活文化史。

002 僕は、時計職人のように 「ことば」とスケッチ
高松伸(建築家)
240頁・1896円
硬質な、機械的なイメージに溢れた高松伸の作品は、定義づけを拒む独特の美意識をはなつ。京都を拠点に活躍する新進気鋭の建築家のエッセンスが凝縮された1冊。彼が発信してきた隠喩に満ちた言葉の集積に、魅力的なドローイング・スケッチ集が加わる。

003 軽井沢別荘史 避暑地百年の歩み
宍戸實(建築家)
288頁・1794円
明治18年に避暑地軽井沢が誕生した。宣教師をはじめ西洋人が続々と訪れて別荘を構え、やがて貴顕・高官も、その異国的な雰囲気に引き寄せられてくる。別荘という特殊な洋風住宅において形成されてきた、生活と環境の理想型を追うユニークな研究。

004 アドルフ・ロース 世紀末の建築言語ゲーム
川向正人(東京理科大学助教授)
272頁・1794円
近代建築黎明期の喧騒のなかで、真の生活の豊かさを求めて特異な活動をなしたロースはどんな人物であったのか。いままでベールに包まれていたこの偉大な先覚者の生い立ち、思想を新たな資料を踏まえてつぶさに検証し、立体的なロース像を刻む。

005  なまえ・かたち・たくみ
白洲正子(作家)
224頁・2243円
ひのき・けやき・まつ・とちのき・すぎ・くすのき・やなぎなど。木の名、その姿、工匠たちなど、身のまわりの木々の感触を、大胆なほど平明な、澄んだ文体で語る。その根底にある木と分かち難く結ばれた日本人の生活観、美意識を映し出す自然流エッセイ。

006 あめりか屋商品住宅 「洋風住宅」開拓史
内田青蔵(文化女子大学助教授)
248頁・1682円
日本に舶来の新風を吹き込んだ最初の住宅専門会社あめりか屋。生活改良を目指して西洋住宅の設計販売を柱とし、洋式生活の啓蒙にも尽力した。一住宅メーカーの活動に日本の住まいの近代史を映し出し、和から洋という単純な図式をも克服した労作。

007 住まいのエスノロジー 日本民家のルーツを探る
杉本尚次(関西学院大学教授)
256頁・1998円
照葉樹林文化圏、ナラ林文化圏、さらに日本海文化圏など、日本や日本人のルーツを探る試みは常に新しい。伝統的な日本の住まいの源流はどこにあるのか。これまで建築の専門分野にとどまりがちだった住まいの問題を、文化人類学的視点からも探究する。

008 さも虎毛の三毛 住まいの愉快学
土屋耕一(コピーライター)
240頁・1682円
何とも風変わりな書名が語る如く、当代随一のコピーライター、また回文など言葉遊びの名手として知られる土屋さんの、お買得エッセイ集。住や食について、言葉について広告について、軽妙洒脱だが生活感覚の確かな語り口は現代建築へのクリティーク。

009 イギリスの郊外住宅 中流階級のユートピア
片木篤(名古屋大学講師)
320頁・1998円
急進的な社会・経済構造の変化が都市構造そのものを変えてゆく産業革命以降のイギリス。新しい社会の新しい階級が、新しい生活を要求する。彼らが住む郊外とはどのような理念のもとに、どのような形を実現したのか。200年にわたる郊外住宅の歴史。

▲このページのトップへ
010 「塔の家」白書 6坪に住んだ20年
東孝光・節子・利恵
272頁・1794円
1967年、東京・青山に衝撃的に出現した「塔の家」は、日本で一番ポピュラーな「冒険的住まい」といえる。設計者であり、住まい手でもある東孝光とその家族による生活と暮らしの軌跡、周辺の町や人々との交流をたどった決定版“住まい白書”。

011 ヴォーリズの住宅 「伝導」されたアメリカンスタイル
山形政昭(大阪芸術大学助教授)
256頁・1733円
メンソレータムで知られる米国人ヴォーリズは、熱心なクリスチャンである一方で、アメリカ流の住宅を数多く設計し、わが国に洋風住宅ブームを引き起こしたほどの建築家だった。豊富な写真・図版と共にその作品を解説。「洋風住宅」史に欠かせぬ1冊。

012 希望の空間 ロシア・アヴァンギャルドの都市と住宅
八束はじめ(建築家)
256頁・1733円
1920年代、革命のエネルギーを浴び、わずか数年間に劇的な躍動を示したロシア・アヴァンギャルド。今日の建築をすでに予告していた数々のプロジェクトや作品など、圧倒的拡がりを見せる成果の中から、集合住宅と都市計画に対象をしぼって紹介する。

013 東京の宅地形成史 「山の手」の西進
長谷川徳之輔(明海大学教授)
256頁・1998円
都市機能の拡大に伴って東京の住宅地はいかに形成されてきたか。人口、行政区域、宅地供給量、鉄道網、開発事業などの時代ごとの推移と土地利用の相関を各種データにもとづき実証的に把握。西方に展開していった郊外宅地最前線の跡をたどる。

014/015 東京セレクション「花の巻」「水の巻」
暮らしたまち・暮らしたいまち
各320頁・1998円
各界の著名な74人の筆者が「暮らしたまち・暮らしたいまち」を実際に歩き、その記憶と現在を記したエッセイと写真。加えて、74地区の航空写真、概要、イメージとキーワードをまとめた。花と水をテーマにして2巻に分けられた「街」のカタログ集。

016 バスケタリーの定式 かごのかたち自由自在
関島寿子(バスケット製作者)
224頁・1890円
かごを基本的構造に徹底して還元する。それはかごづくりの分野を解体し、工芸の領域を解き放ち、建築や自然の形態に結びつける。国際的にも高い評価を得ている著者の作品や制作ノート、参考資料やグロサリーまで編み入れてかたちの神秘世界に誘いこむ。

017 女のハイテック 生活行為と空間のシステム
高橋公子(建築家・元日本女子大学教授)
224頁・1794円
建築家であり研究者である立場から、日本における住空間の変遷を生活様式の変化や高齢化社会の問題として鮮やかに提示し、さらに建築部品と設計について考察する。建築に対する女性の目の確かさとしなやかさが、そのまま建築の見方を変えてくれる。

018 アメリカンホームの文化史 生活・私有・消費のメカニズム
奥出直人(慶應義塾大学助教授)
256頁・1896円
新大陸に移住してきた人々の住まいと歴史を、初期のコロニアルからジョージアン、ゴシック、クイーンアン、バンガロー、ランチハウスという様式の変遷のなかに捉え、社会現象としての「アメリカンホーム」の成り立ちとメカニズムを探るアメリカ住宅論。

019 都住創物語 コーポラティブハウスの冒険
中筋修(建築家)
224頁・1794円
「都市住宅を自分達の手で創る会」=都住創。業者の手を経ず、自分たちの力で土地の入手から建物の企画、発注を行なう協同組合方式の住まいづくりを展開する。1975年のスタートから、都市住居、住まいづくりに挑戦する彼らの活動の報告書である。

▲このページのトップへ
020  インド・トルコ・沖縄
安藤忠雄(建築家)
208頁・2205円
独学で建築家になった安藤にとって、建築の実際をひたすら見ることだけが、「授業」だった。彼の旅が、旅行好きで写真好きで絵がうまく、といった並の建築家の旅といかに異なるか、その真髄を明かす数百のスケッチ(カラー60頁)をまとめた必携の1冊。

021 埋め込まれた建築 五十八の断章
室伏次郎(建築家)
240頁・2039円
壁、居間、コンクリート、既製品、タタミの部屋、距離感……58の視覚からそこにない住宅を描き出す「否住宅の住宅」論。アノニマス、円、外部化された内部、記憶の再構築、地下室……普通の住宅の中に、建築の原型と幻想がひそかに埋め込まれる。

022 日本列島民家史 技術の発達と地方色の成立
宮澤智士(元文化庁建造物課課長)
240頁・1794円
庶民の住まいは中世から近世へ大きな転換を遂げ、地域によって豊かな特色さえ生み出した。このような住まいの変化はいつ、どのように起こったのか。発掘や解体などの復原調査によって明らかになった最新の成果をもとに、日本の民家史の大きな謎にせまる。

023 こまごま古道具 下北沢からの便り
加藤恵子(「あんてぃかーゆ」主人)
232頁・1580円
ガラスの醤油瓶、ノリタケのカップ、たばこ屋のケース、竹のボタン、九谷の猫、革のトランク……等々。どれをとっても日常生活に親しく使える古くて小さくて愛らしい道具たちや雑貨たち。古道具やさんの店に集まるモノを通して、現代の生活が見えてくる。

024 真夜中の家 絵本空間論
植田実(編集者)
256頁・1998円
編集者として多くの建築に接してきた著者が、幼少から親しんできた絵本、マンガ、物語、写真などを通して育んだ自らの偏愛する空間の記憶を綴る。リアリティを余儀なくされた建築と虚構のうちに輝く楽園の夢とが交錯するなかに反重力都市の生活が見えてくる。

025 ペザント・アートへ 木工生活80年
林二郎(木工家)
228頁・1998円
英国雑誌で見たペザントアート(農民芸術)の虜となり、木工の道へ進んだ氏が山本鼎の日本農民芸術運動に抵触しながらも、モダンで温かい独自のスタイルを築いてきた1代記。94歳現役のベテランによる語り下ろしに、時代背景を組み込んで編集した。

026/027 英国のカントリーハウス(上)(下)
貴族の生活と建築の歴史
マーク・ジルアード著/森静子・ヒューズ訳
上巻/290頁、下巻/304頁 各2528円
英国各地の田舎に建つ邸館は、生活様式の変遷そのものの記録だ。そこでの習慣や作法は、庶民の生活に、やがては世界中に浸透していった。カントリー・ハウスの意味を中世から20世紀にかけて詳細に解明した研究書として、この右に出るものはない。

028 室内の都市 36の部屋の物語
海野弘(文筆家)
248頁・2100円
バルザック、チェーホフ、モーパッサンの小説からチャンドラーの推理物まで、文学や美術や映画が語る室内風景。バロックやロココ時代に確立したインテリアが都市生活者にどのように開花するのか。人間の感性と精神史から「部屋」を読んだ異色の空間論。

029 新鬼流八道(ジキルハイド)  叛モダニズム独話
六角鬼丈(建築家・東京芸術大学教授)
240頁・1916円
近代建築の計画学から最も遠い地平からやってきた六角の建築。挑発的な「自邸および自邸計画シリーズ」から「雑草の森学園」、建築学会賞受賞作「東京武道館」に至る軌跡を語る。建築と精神との親和力を痛感せずにはおれない自伝的エッセイ。

▲このページのトップへ
030 住居に都市を埋蔵する ことばの発見
原広司(建築家)
246頁・2100円
60年代以降の建築界に、常に一歩先んじて原広司はシュールな感覚とラディカルな理論を放ってきた。それは建築の原理に向かう試みであり、同時代の文化、思考と交錯する建築のことばでもあった。世界の周縁に連なる住居の原風景もまた、そこにある。

031 参加と複合 建築の未来とその構成要素
ルシアン・クロール著 重村力訳
248頁・2447円
現代の建築は、自然に生成された町の豊かな多様性をつくり出せるか? 個人の場と社会の場を重ね合わせられるか? コンピューターによる計画プログラミングは有機的な環境に結びつくか?現代の最重要課題に挑戦して世界の注目を浴びた建築家の提案。

032・033 こどもと住まい(上・下) 50人の建築家の原風景
仙田満編著(建築家 名古屋工業大学教授)
各2100円
50人の建築家が、こども時代の住まいと遊び環境、そして作品への影響を語る。50人50ストーリー。こどもの行動と目を通して、大正から昭和前期の住まいの姿が見えてくる。「こどものあそび環境のデザイン」の専門家である編著者の分析を付す。

034 重税都市 もうひとつの郊外住宅史
中川理(京都工芸繊維大学助教授)
240頁・2243円
日本が近代化の道を歩み始めてから今日まで、都市化の進展は、さまざまな経済投資、開発行為、さらに立法・制度を誘発してきた。しかし、この一見当たり前のようにみえる郊外発展の裏には、じつはもうひとつの重要な動機が潜んでいた。

035 オランダの都市と集住 多様性の中の統一 1900-49
D・I・グリ−ンバーグ著 矢代真己訳
280頁・2528円
これほど本格的なオランダ集合住宅史はなかった。同時に本書は一国の通史にとどまらず、今世紀前半におけるヨーロッパ全体の都市集住の状況、その変革を目指す田園都市構想や住宅計画のオランダへの反映を通して、その全体像を集約しているのである。

036 リサイクルの仕事 都市静脈の風景
市橋貴(リサイクリスト)
224頁・1794円
都市衛生の問題がゴミ問題へと変質していく過程を辿り、新たなリサイクル型生活文化を作る動きと、それを支える静脈システムの興りを展望する。市民レベルでの活動が、暮らしへの経済、環境、文化への反問を呼び覚ます。リサイクル思想入門に格好の書。

037 未現像の風景 記憶・夢・かたち
倉俣史朗(デザイナー)
200頁・2243円
倉俣史朗の遺言となった本書は、記憶はたくさんの引出しの中に収められた未現像フィルムが、ある時、匂いや音などのコードによって隅々現像されたものだと著者はいう。夢日記や饒舌なメッセージを持つ作品群で構成し、未現像のままの夢を封印した。

038 「孤風院」白書 住居に変身した明治の講堂
木島安史(建築家)
200頁・1794円
熊本大学の旧講堂が取り壊される運命に決まったとき、著者はそれを買い取って阿蘇の麓に移し、自邸として再生させた。解体・移築に際しての苦労から、家族や周囲の人々の協力を得て生まれ変わった「孤風院(こふういん)」の誕生から現在までの記録。

039 建築的無意識 テクノロジーと身体感覚
難波和彦(建築家)
232頁・1896円
『エイリアン』、『ブレードランナー』の映像から説き起し、記号論、システム論、認知科学など、最新の科学を駆使して仮説される建築論。テクノロジーの未来と、ポスト・モダンの地平のかなたに浮かび上がる建築のイメージはどのように重なるのか。

▲このページのトップへ
040 アスファルトの犬 臭覚的都市探険
大竹昭子(フリーランスライター)
256頁・1896円
疾走都市ニューヨーク、東京迷図、都市の漂流者、劇場、アスファルトの犬。すれっからしだと思っていた街は、5章40篇の散文詩のような描写のなかで、知ることもなかった親しみやすい顔を見せる。旅や散歩の制度から自由な、街の歩き方指南書。

041 STRONG 初めてのこと・初めてのかたち
齋藤裕(建築家)
224頁・2243円
彼の住宅設計は、毎回新たな素材と方法の探究から始まる。建築を情報ではなく行動で学び、多方面から直に吸収した知恵から素材と形が決定する。職人芸と最新技術の融合に挑戦する。妥協を知らないねばりと筋金入りの造形力がパンチのように効いてくる。

042 横浜・都市の鹿鳴館 モダン・シティ・クリエーション
鈴木智恵子(エッセイスト)
240頁・1998円
1858年の開港を契機に、のどかな寒村から一夜のうちに近代日本の輝ける表玄関に変身した横浜。莫大な資本とエネルギーを投下し、お雇い外国人、政治家、事業家、建築家など、さまざまな人材を引き寄せて築かれた街を描いた高感度の都市史。

043 都市建築博覧・昭和篇 アーバン・クロニクル
初田亨(工学院大学教授)・大川三雄(日本大学講師)
480頁・3364円
昭和はそのときどきをリードする価値観がめまぐるしく変容した時代である。建築・都市にまつわる昭和の歩みを年ごとに約2000の事項、図版約600点と共に収録した読む年表=クロニクル(年代記)。建築界の動きを知るうえで欠かせぬ貴重な資料。

044 日本別荘史ノート リゾートの原型
安島博幸・十代田朗
312頁・2447円
わが国の近代別荘は、明治以降に西洋人のリゾート観と日本人の自然観とが微妙な形で溶け合い変化し、形成されてきた。別荘の形態を高原・海浜・近郊型と位置付け、宣教師・お雇い外国人らが残した別荘の原案がどのような経路をたどったかを考察する。

045 離島寒村の構図 森と海のコスモロジー
渡辺豊和(建築家)
224頁・1998円
幾何学を用いた地球規模の発想から、超古代文明論、さらに世紀末に乱れ咲く現代建築の潮流に鋭い批評をくわえ、未来の建築のあり方を追い求めてきた渡辺豊和。近年、離島寒村に実現した4つの建築と計画中のプロジェクトを中心に、建築思想をまとめた。

046 アーバン・ファサード 都市は巨大な着せかえ人形だ
元倉眞琴(建築家)
208頁・2100円
商店街の看板、ペイントされたガソリンスタンドの壁、路地に置かれた植木鉢……。ドラスティックに変豹していく60年代後半の東京の、生き生きとした日常的風景への愛惜。「私の街」をカメラとスケッチと文章で記録した若き路上観察者のノートを再現。

047 風景としての建築 旅のメモ・設計のメモ
早川邦彦(建築家)
224頁・2243円
世界各国を旅した体験をもとに、都市から建築のあり方を考察し融合させる独自の設計手法は、住宅、複合施設、インテリアなど多領域にわたる。旅と設計活動を通して創り出す建築としての「風景」の生成プロセスを凝縮したカラー・メモランダム。

048 シェーカーへの旅 祈りが生んだ生活とデザイン
藤門弘(牧場主)
304頁・2447円
ひとつの椅子に出会ったことから始まったシェーカーへの旅。19世紀、アメリカ東部全域に散在した19のコミュニティの足跡をたどる旅は、シェーカーの遺産ともいえる家具や建築の背景を形成する大いなる精神に学ぶ道程でもあった。書き下ろし。

049 同潤会アパート原景 日本建築史における役割
マルク・ブルディエ(建築家)
272頁・2520円
従来の同潤会のアパートの研究調査は、生活論や建築の機能論が中心であった。本書は建設当時の状況を設計原図、竣工写真、その他の資料から分析し、鉄筋コンクリート造アパート群16件の軌跡、また同潤会アパートが日本建築史に与えた意味を再考する。

▲このページのトップへ
050 老人・家族・住まい やわらかな住宅計画
在塚礼子(埼玉大学助教授)
240頁・2243円
老人のための住まいは、身体の老化に伴うさまざまな建築的配慮が求められる以上に、家族の成長にそのつど対応するべきだ。老人の住まいのあり方とは、すべての人にとって住みよい住まいを考えることだ。20年にわたる「老人と住まい」研究の軌跡。

051 最終講義−建築の生産とシステム
内田祥哉(明治大学教授)
232頁・2447円
著者は、超高層建築からプレハブ住宅の創生に至るまで、建築構法の幅広いジャンルに多大な貢献をなした第一人者で、本書は、わが国の建築構法の変遷をわかりやすくまとめた貴重な1冊。
栞/「教育の風景としての内田祥哉論」原広司

052 トリンキュロ 思考としての家具
大橋晃朗(家具デザイナー)
200頁・2447円
家具の歴史、家具の意味について考え、芸術家のように家具と対話し、ロジカルに家具デザインを思考してきた大橋晃朗の作品と家具についての論文・評論を1冊にまとめた家具のための本。
栞/「家具を彷徨った人」多木浩二

053 拙先生絵日記
山本拙郎著/内田青蔵編
228頁・2447円
日本で最初の本格的住宅作家、山本拙郎。今日の和洋折衷スタイルの庶民住宅を生み出すことに多大な貢献をした。本書は、その拙郎が、昭和10年末から12年にかけて綴った絵日記の抄録。吉村順三、池田武邦、藤森照信、内田青蔵各氏による座談会も収録。

054 住居論
山本理顕(建築家)
264頁・2447円
「家族とは何か」、「コミュニティとは何か」という問いに、計画する側の理想や恣意的な解釈にとらわれることなく、あくまでも空間の問題として立ち向かう。山本理顕の決定版住居論。
栞/「男の座・女の座」平井聖

055 水縁空間 郡上八幡からのレポート
渡部一二・郭中端・堀込憲二
224頁・2447円
古くから水と生活が共存してきた城下町、郡上八幡。その多目的な水利用のシステムに着目し、継承と保全に協力してきた著者たちの長年にわたる調査をまとめた貴重なドキュメント。
資料/日本名水百選地図、地方空間の解説付。

056 インダストリアル・デザイン
斉藤忠男、佐野邦雄、長島純之、永田喬、羽原肅郎、野中寿晴、松丸武
256頁・2548円
40年たらずの歴史の中で、日本独自の商品を生みだした、わが国のインダストリアル・デザインを50のもので語りつくす。
栞/「文化技術としてのデザイン」山本哲士

057 HOME GROUND
独楽蔵・星野厚雄(建築家)
208頁・2447円
日本全国に300近くの優しい住宅をつくってきた特異な空間設計チーム「独楽蔵(こまぐら)」の本拠地は、彼らがつねに手を加えながら住みこなしてきた、土と草木と小動物と人間の砦である。
栞/イラスト解説「アトリエ独楽蔵」

058 パブリック・アート都市 スペイン・フランス・ドイツ篇
樋口正一郎(環境彫刻家)
256頁・2548円
1960年代の米国に生まれたパブリック・アートは、ヨーロッパでは90年代に入り、建築と一体となって、さまざまな形で出現した。ヨーロッパ3国70作品を収録した最新版ガイド。
栞/「もうひとつの建築」植田実

059 卒業生白書 2837人からのメッセージ
日本女子大学・住居の会編著
296頁・2650円
住居学科は、日本女子大学に設立されたのが日本最初である。本書は、過去40数年、女性として幅広い分野で活躍する多くの住居学科卒業生の声をまとめた充実のリポート。
栞/「私の住居学への道」武田満す・他5編

▲このページのトップへ
060 無級建築士自筆年譜
松村正恒(建築家)
208頁・2447円
愛媛県の小さな町の市役所に籍を置き、クラスタータイプの学校建築を完成させ、その進取的な仕事で存在をアッピールした異色の建築家。確固たる信念と深い洞察力を秘めた遺作年譜。
栞/「松村さんと学校」内田祥哉

061・062 北海道住宅史話(上・下)
遠藤明久(北海道工業大学名誉教授)
上/224頁・2345円、下/248頁・2548円
日本住宅史の貴重な体験、北海道住宅。道内の各種研究・開発事業の現場に立ち会った著者が、その全体像を語り伝える決定版。
栞/「住宅洋風化の時代背景」関秀志

063 美術建築師・菅原栄蔵
菅原定三(渡辺建築事務所取締役)
244頁・2447円
銀座名物のひとつ「ライオンビヤホール」の設計者・菅原栄蔵。日本独自の様式を生み出さんものと格闘し続けた建築家。豊富な写真資料とともに、父の歩んだ道を辿る試み。
栞/「建築家・菅原栄蔵の心意気」渡辺豊和

064 吉阪隆正の方法 浦邸1956
齊藤祐子(建築家)
256頁・2548円
多彩な肩書を持ち、村から地域、都市へと大胆で独創的な提案を発信し続けた建築家。当時の施主との書簡やエスキースをもとに初期住宅作品の時間を再現したドキュメンタリー・レポート。
栞/「吉阪隆正とU研究室」植田実

065 建築人物群像 追悼編/資料編
土崎紀子・沢良子編
536頁・3975円
近代日本の建築界の発展に貢献した主要な建築家・研究者111人への追悼文と、各人の経歴・業績・参考文献をまとめた資料編で構成された人物事典。住まい学大系特別増頁版・第2弾。
栞/「追悼文−幽・明の交錯」村松貞次郎ほか

066 ユカ坐・イス坐 起居様式にみる日本住宅のインテリア史
沢田知子(文化女子大学教授)
272頁・2447円
洋風化が進行する一方で、工夫に富んだ和洋混合の生活が営まれる。さりげない「座ったり腰かけたり」という行為の緻密な分析から、日本人の住まいの変容をリアルに描く。
栞/「坐の自叙録」高橋鷹志

067/068 ハウスの歴史・ホームの物語(上・下)
アンソニー・クワイニー著 花里俊廣訳
上/272頁・2447円、下/312頁・2650円
庶民の生活を克明に描きつつたどるイギリス小住宅史。その試行錯誤の過程に見いだされるこれからの住宅像。
栞/座談会「住まいと暮らし観」高橋公子

069 プライバシーの境界線
内田繁・柏木博・中沢新一 G・F・ガスパリーニ著
208頁・2243円
4氏による講演を再構成して収録。知の領域を超えて、〈ボーダーレス社会〉における新たなプライバシーの地平が見えてくる。
栞/「プライバシーと身体」小林康夫

▲このページのトップへ
070 新編・谷根千路地事典
江戸のある町 上野・谷根千研究会
240頁・2447円
いまだ下町的雰囲気が残る東京の一角。急速に進む都市開発のただなかでくまなく路地を歩いて発見したのは、なお細やかでしっとりした住環境であった。
栞/「アートに寛容な街、谷中・根津・千駄木」西原みん

071 ヒルサイドテラス白書
槇文彦+アトリエ・ヒルサイド著
278頁・2650円
25年間6期に亘る時の経過を経て、ヒルサイドテラスは都市居住環境の優れたお手本としてその名を馳せる。本書は、その詳細を、建築面での計画のプロセスを中心にまとめたものである。
栞/「懐かしい代官山をいかしつつ」奥野健男

072 古民家再生術
古民家再生工房
288頁・2650円
身近の古い木造民家を見直し、再生という設計術を用いる取り組みは、次代へ生き続ける民家の普遍性、価値を改めて考えるもの。本書は再生の永遠性、意味を検証するディクショナリー。
栞/「六人六色」植田実

073 相関のディテール
石橋利彦・徳川宜子
234頁・2447円
本書でいうディテールとは、空間における納まりのディテールだけではなく、コンセプトや感性といった図面に描くことのできないものをも対象としている。“見えないデザイン”の実践書。
栞/「構造家から同世代建築家へのメッセージ」佐々木睦朗

074 対話・建築の思考
坂本一成・多木浩二
240頁・2447円
建築を、坂本ほどロジックに思考してきた建築家はいない。批評家という立場で、坂本の建築を見てきた多木は、対話という形式を用いて、ひとりの建築家の思考を抽き出している。
栞/「『対話・建築の思考』に寄せて」妹島和世

075 コートヤード・ハウジング  L.A.の遺産
S・ポリゾイデスほか著 有岡孝訳
312頁・2650円
ロスには、今世紀初頭の建築遺産である「中庭型」の集合住宅が今も数多く残る。本書は、特徴ある7タイプを挙げ類型学的に分析。解りやすい実測図と解説を加え風土と都市の形成をひもとく。
栞/「カリフォルニアの光と風」香山壽夫

076  1969-96
安藤忠雄(建築家)
488頁・3045円
71年の「都市ゲリラ住居」以来、住宅設計に挑戦し続ける安藤忠雄の軌跡をまとめた1冊。独自のスタイルを貫いて生み出された主要な住宅約90点、新たに語る住宅設計への思い、これまでに発表された主要住宅論を集めた、大好評の特別増頁版。

077 アーバン・フロッタージュ
真壁智治(プロジェクト・プランナー)
206頁・2310円
フロッタージュとは凹凸のある素材の表面に紙をあて、鉛筆などでその地肌を擦り出す創作作業。都市の現実が不確定な今日、この謎めいた図像から、日々の環境と、身体の手応えが見えてくる。
栞/「都市と身体の出会い」松岡正剛×真壁智治

078 アーバン・テクスチュア
大竹誠(東京造形大学教授)
256頁・2520円
都市にはテクスチュアがある。五感から感じる都市像は、記憶や都市構造の表裏が見え隠れしている。リベット、レンガなど身近に点在する83の要素から都市断片を提言する遊歩のノート。
栞/「靴の記憶」高橋敏雄

079 アーバン・デザインという仕事 現場からの報告と実践
望月真一(建築家・プランナ−)
340頁・2730円
近年の都市計画において日本のアーバン・デザインはどのように展開してきたか、またどのような特殊性が存在しているのか。長年街づくり、環境づくりに取り組んできた著者の報告と実践。
栞/「アーバンデザインのパラノイア症候群を越えて」岩村和夫

▲このページのトップへ
080 「私の家」白書 戦後小住宅の半世紀
清家清(建築家)
240頁・2520円
戦後住宅史に残る名作といわれる清家清の自邸「私の家」。家族の成長や生活環境の変化に従っていまも住み継がれている「私の家」のこれまでをまとめる。
栞/「清家研究室の思い出と傑作『私の家』」林昌二

081 ふすま
向井一太郎(経師表具師) 向井周太郎(武蔵野美術大学教授)
272頁・2625円
数々の日本の名建築のふすまを手掛けてきた職人・向井一太郎とデザイン学を専攻する息子・向井周太郎との対話。
栞/「襖越しの美学」伊藤ていじ

082 リビングポーチ アメリカ郊外住宅の夢
市原出(建築家・東京工芸大学建築学科助教授)
360頁・2940円
内外を媒介とする「リビングポーチ」が、住宅の形態に及ぼしてきた系譜を54件に及ぶ住宅の実地調査から説き明かすリポート。
栞/「半戸外の住まい」湯澤正信

083 建築家の学校 京都精華大学の実験
上田篤編 京都精華大学建築分野著
288頁・2468円
日本の建築教育システムを改革しようと、自由競争教育と呼ばれる大胆なスクール制を敢行した小さな私立大学の10年間の実験報告。大学の建築教育の問題点を実体験を通し明確にする。
栞/「アメリカの大学と日本の大学を比べてみれば」隈研吾+上田篤

084 地球・道具・考
山口昌伴(GK道具学研究所所長)
288頁・2415円
地球を歩きつめて出会った道具にまつわる39編のストーリー。ときには歴史を辿り、ルーツをひもとき、東西文明を論じ、痛烈なデザイン批評ともなる。「道具学」を提唱する著者の快心の1冊。
栞/「犂と大工道具と露台」布野修司

085 木の仕事
永見眞一(桜製作所代表取締役会長)
248頁・2520円
建築設計から家具職人を志した著者が、木との50年、人との出会いを振り返る。木を楽しみ、木を愛する若き建築家やデザイナーに捧げる、家具づくりの現場からのメッセージ。
栞/「G・ナカシマを桜に連れていった頃」流政之

086 構造設計の詩法 住宅からスーパーシェッズまで
佐々木睦朗(構造家)
224頁・2415円
構造設計という視座から現代建築への理解を洗い直すことを目的に、ガウディ、フラー、ミース、カーン、など20世紀建築の古典を、構造的解説によって一挙に今日の状況に重ね合わせる。気鋭の構造設計家が、現代建築に関心をもつ人々に贈る、思索と予感の論集。

087 ケース・スタディ・ハウス プロトタイプ住宅の試み
岸和郎・植田実監修
288頁・2625円
有名なイームズの自邸をはじめ、ミース的色合いの強いエルウッド、コーニッグらの鉄とガラスを多用した住宅は、その後のロスの建築に大きな影響を与えた。モダニズムの遺産としてのこのプログラムの全体像をまとめて紹介する。

088 個室群住居 崩壊する近代家族と建築的課題
黒沢隆(建築家)
256頁・2415円
「共稼ぎ夫婦」「家族の崩壊」等、時代背景が生んだキーワードから多くの難題を住宅に取り込み、「個室群住居」を提言してきた著者の、30年にわたる住宅設計と、思索の過程を再考するとともに、次代におけるその可能性をも検証する実践的な建築論集。

089 アメリカの住宅生産 開かれたデザインと市場
戸谷英世
256頁・2520円(本体2400円)
ライフスタイルが多様化し、資材、部品の供給も国際化が進んでいる日本。本書は著者の長年の体験をもとに、先取的なアメリカの住宅生産の仕組みを検証することで、日本の住宅の今後のあり方に様々な示唆を与えてくれる一冊です。

▲このページのトップへ
090 中野本町の家
後藤暢子+幸子+文子 設計者=伊東豊雄
200頁・本体2415円(本体2300円)
1970年代を代表する住宅建築をつくりあげた設計者とその姉、そこで育った娘たちが、解体を決めるまでの20年間をそれぞれの視点から率直に語ります。「建築家が設計してきた現代住宅の意味」と「住宅が人の心に作用する力」を探求した一冊です。

091 異人館復興
神戸市伝統的建造物修復記録 神戸市教育委員会 編
264頁・2415円(本体2300円)
数々の歴史的建造物を奪った、1995年の阪神・淡路大震災で破滅的な被害を受けた神戸異人館。本書は、市教育委員会が中心となり、地元・地方の建築家グループが行った被害の現状調査から修復工事までを記録した報告です。

092 同潤会アパート生活史 「江戸川アパート新聞」から
同潤会アパートメント研究会 編
256頁・2415円(本体2300円)
昭和9年に完成した同潤会アパートメントは全258戸、東洋一を謳う近代的な装備を搭載した最も新しい集合住宅でした。本書は昭和22〜25年の間、居住者たちの手によりに自主発行された「江戸川アパート新聞」主要記事の再録です。

093 大地性の復権 集住空間づくりの戦略
藤本昌也
312頁・2835円(本体2700円)
現代計画研究所を設立し、一環して集合住宅の空間づくりに取り組んできた著者が語る、集住空間づくりの戦略。地域性を核に、量から質へと移行してきた集住空間づくりに、今求められているものは何かを考えます。

094 孤の集住体 非核家族の住まい
渡辺真理・木下庸子(建築家)
268頁・2415円(本体2300円)
二人の建築家が、デンマーク、オランダ、アメリカの、地に着いた集住生活の実際を訪ねて意見を交わし合い、これからの集住システムのヴィジョンを共有。ひとりから複数家族、あるいは家族の枠を脱け出た共同体のためのシステムを提案します。

095 生活の装置
長谷川逸子(建築家)
300頁・2730円(本体2600円)
居住者とのコミュニケーションと共同作業のプロセスなくしては自分の建築はあり得ないとする著者、長谷川逸子。彼女の最初期から現在にいたる住宅・集合住宅の全仕事を集結しました。

096 占領軍住宅の記録(上)
小泉和子・高藪昭・内田青蔵(建築家)
184頁・2730円(本体2600円)
1945年日本占領下にある将校軍人層の家族用住宅「デペンデントハウス」。その住宅が我が国の住宅に与えた影響を考え、日本の生活革命が構築されてきた原点を検証します。

097 占領軍住宅の記録(下)
小泉和子・高藪昭・内田青蔵(建築家)
248頁・2730円(本体2600円)
連合軍の家族用住宅「デペンデントハウス」についての報告書。そこには知られざる戦後日本の産業・文化の足跡が記録されています。本書はその日本版から構成された、我が国の生活文化の原点を問う貴重な資料です。

098 建築・経験とモラル
網戸武夫(建築家)
271頁・2730円
明治に生まれ、大正・昭和そして戦後の日本を見守った建築家・網戸武夫。戦前の水の江瀧子邸、長谷 川伸邸、戦後の石原裕次郎邸、長嶋茂雄邸はじめ多くの著名人の高級住宅の設計を手掛けていた著者が、その人生と作品をとおして「文化としての住宅の質」「住む器としての意味」を再考します。

099 建築キーワード 高松伸(建築家)
土居義岳/監修
481頁・3990円
上段、下段の2段構成で、上段では「健康住宅」「竹筋コンクリート」など特殊性や専門性が強い用語を解説。下段では「公共性」「カオス」など、分野別には分類できない言葉に関する解説や批評性のある論を展開。 現代建築を対象に、歴史的なバック・グラウンドにも配慮した展開になりました。

100 栖すみか十二
磯崎新(建築家)
255頁・2730円
国内外各地に数多くの作品を残す磯崎新が、12人の建築家による12の住宅を選出。その建築家と住宅について12篇のエッセイをまとめました。建築のみならず美術、デザイン、映画など様々なメディアで活動を行う磯崎氏の特異で軽妙な書簡体により、住まいの真実の姿が浮かびあがってきます。

直接注文販売


▲このページのトップへ
EXTRA BOOKS

神聖空間縁起
毛綱毅曠(文)+横尾忠則(ドローイング)+藤塚光政(写真)
判型190×190ミリ・1部4色刷 612頁・8155円
ひとつひとつが小宇宙の成り立ちをシュミレートした建築をつくりつづけてきた毛綱毅曠の眼が、日本の神聖空間に転ずれば、そこにも当然ながら宇宙建築が見えてくる。38項目にわたってとりあげた神社仏閣を、建築史的分析を超越した宇宙建築として読者の眼にも見せるために、300点近い横尾忠則のドローイング、藤塚光政の迫真的な写真、そして毛綱の何とも巫山戯た語り口とが混然する。この奇想天外な本は、実は現代建築が経験したことのない真摯な対象に向かっているのである。

建築全史 背景と意味
スピロ・コストフ著 鈴木博之監訳
A5判・上製・特別ケース入り 1392頁・23447円
石器時代、ストーンヘンジの時代から、メソポタミア、エジプト、ヘレニズム文明を経て、古代、中世、近代、更に第二次大戦後の現代にまで至る長い歳月をカバーする、最新の建築通史。しかし単なる様式史を超えて、人類学的・文化史的アプローチを重視しつつ各時代を交互に参照し、主要なテーマを浮き彫りにする。こうした内容を顧慮した日本語版は、造本技術上可能な限りコンパクトに圧縮し、建築事典ともいえる体裁を目指した。建築史、都市史、都市計画、美術史の領域にまたがった大著。

ゲニウス・ロキ  建築の現象学をめざして
クリスチャン・ノルベルグ=シュルツ(オスロ大学教授)著
加藤邦男(京都大学教授)+田崎祐生(財・建築研究協会研究員)訳
A4変型判(263×169ミリ)・並製 456頁・9684円
最近は人と環境に関する高い関心もあり、「場所」についての論議が盛んである。場所論は、空間論との密接な関連性をもつが、建築論においてもっとも早い時期に、場所論から展開を図っている。ハイデッカー、コルビュジエ、カーンなどを引用し、より全体的な視点から「建築」を見ることの意味を改めて問いかけている。建築家、建築史家、文学者、文化人類学者等幅広い視点からの解説を加えながら「場所」の持つ意味を具体的に論じる待望の理論書。

直接注文販売

image[ 住まいの図書館出版局の扉ページへ ]