コンテンツインフォメーション
  納得工房施設紹介 住まいづくり情報 セミナー・イベント サイトマップ

HOME > 住まいづくり情報 > 住まいのコラム > Vol.9 入浴

住まいのコラム

ひげおっちゃんの住まい雑記帳 バックナンバー

Vol.9

入浴

今回は入浴、お風呂のお話です。最近のお風呂は機能が充実し、見た目にも豪華になってきました。例えば床は御影石調で壁や浴槽は大理石調といった具合です。安全面でも出入り口が広く段差もありませんし、手摺も必要なところに付いています。又、浴槽の淵が一部分を広くしてあり、腰掛けることができるようになっています。これは足腰が弱ってきた時に座った状態で入浴出来るように配慮されたものです。機能設備としては、浴室乾燥暖房機も多く普及してきました。

イメージ

しかし、それぞれでは確かに充実しているのですが、実際には色々と気になる点も見受けられます。
例えば、お風呂に面して坪庭を設けるケース。浴槽の横に大きな窓を設けているのですが、いざ浴槽に入ると庭が見えずに、庭木の上部と空しか見えないことがあります。坐って見るには窓の取り付け位置が少し高かったのです。介助手すりを付けた上で窓も付けるとなると制約があるのでしょうが、もう少し工夫が必要ですね。

次に浴室乾燥暖房機の場合、湿気の除去や衣類の乾燥、冬場の暖房に使えるのでとても便利なのですが、天井にある物干し用のバーは美観の点ではいま一つです。特に寛ぎ感を重視したい場合には雰囲気が大切になってきます。
イメージ そして脱衣室は洗面室と兼ねた一つの空間として「洗面」「脱衣」「洗濯」をまとめて行うケースが多いようですが、入浴する流れに沿って脱いだ衣類をどこに置くのか、洗濯物はどこに置くのか、入浴後に着る着替えをどのように置いておくのか、といった点までしっかり計画しておくことが大切です。洗面用具や化粧品の収納場所も家族の一人ひとりが専用のものを持っていることが多い場合は、あらかじめ各自のスペースを決めておくのがよいでしょう。立派な洗面カウンターと大きな収納を用意しても、使い方を考えておかないと物が散乱することになります。脱衣室に椅子を一つ置くスペースを確保しておくことも大切です。お年寄りがいる場合は特に必要性を感じますが、椅子に座りながらゆっくりと着替えをしたり、身づくろいをしたいものです。椅子の上に着替えが置かれたおしゃれな空間をつくりたいなどと考えると洗面カウンターを小さくしてでも坐る場所を確保したいような気がします。
豊かな暮らしの実現という視点で見ると入浴するための空間づくりはまだまだ衛生設備の域をでていないようで、もっとゆったり、贅沢に、気分よく入りたいと思うとまだ考えることがあるようですね。理想のバスライフの姿に思いを巡らせてみましょう。


プロフィール
渡辺 幸次(わたなべ こうじ)

1947年12月千葉県生まれ。千葉大学工業短期大学部工業意匠科卒。 専門はプロダクトデザイン。積水ハウスではアパートの部材設計をスタートに主に団地計画や住宅の内装部材、設備などの開発に従事してきた。その間に海外向け住宅や寒冷地住宅などの開発も手がけている。納得工房には企画段階から参加して現在に至っている。モットーは住まい手と共につくる住まいづくり。