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住まいのコラム

ひげおっちゃんの住まい雑記帳 バックナンバー

Vol.7

畳のある空間

住宅関係者に最近のプラニングの傾向を聞くと口をそろえて「和室をつくる家が減ってきた」といいます。
そこで当社の実績から和室のあるプランの傾向をみてみると1996年が94.4%、2000年が92.7%でしたが2006年では77.6%と急減していました。一方、LDKを含む洋室に畳コーナー(茶の間)を持つプランは2000年が9.8%、2006年では19.3%に急増していました。
最近のプランを畳のある空間の有無だけで調べてみると86.6%は畳敷きの空間を有していることがわかりました。 つまり和室はないが畳コーナーはあるというプランが1割近くもあったのです。もてなし空間として座敷飾りにこだわり、 伝統を重視した和室もたくさんありますし、来客の多い家では二間続きの和室の事例もよくみられます。 しかし、全体的な傾向として和室は伝統にこだわることなく、洋室の中に取り込んで新しい和のスタイルを築きあげようとしている住まい手の姿を見た思いがします。
そこで今回はLDKと畳のある空間だけに絞ってその関係パターンをみることにしました。
すると7つのパターンに分類できることがわかりました。

LDKと畳のある空間を7つのパターンに分類

畳のある空間 更にLDKとの間の建具の有無や床の高さの違い、廊下等他室へのアクセスの有無を考え合わせると多彩にバリエーション展開ができます。
写真はパターンBの一例ですが、床の高さを変えて畳座と椅子座で目線が合うように工夫されており、 それぞれの居心地よさがうまく解け合った気持ちのよい空間となっています。今までの和室の感覚とは少し違うけれど和風の香りのする空間、それがこれからの暮らしにふさわしい‘わが家風の和室’かもしれませんね。
パターンそれぞれの特徴を活かしてわが家の暮らしにふさわしい‘畳のある空間’を考えてみてください。


プロフィール
渡辺 幸次(わたなべ こうじ)

1947年12月千葉県生まれ。千葉大学工業短期大学部工業意匠科卒。 専門はプロダクトデザイン。積水ハウスではアパートの部材設計をスタートに主に団地計画や住宅の内装部材、設備などの開発に従事してきた。その間に海外向け住宅や寒冷地住宅などの開発も手がけている。納得工房には企画段階から参加して現在に至っている。モットーは住まい手と共につくる住まいづくり。