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施主は30代のご夫婦と、おてんば盛りのお嬢様2人の4人家族。いつもお仕事のお忙しいご主人が想い描かれたのは、ご家族と一緒にゆったりとくつろげる住まいでした。そこで私がご提案したのは、どこにいてもお互いの気配を感じられるオープンな間取り。住まいの中心となるリビングとダイニングは中庭を囲むように配置し、空間に広がりを持たせました。家族にとって安全な領域である「うち」と、季節や時の移り変わりを感じられる「そと」。生活空間は外部に延長して初めて心地よく、そして生き生きとするものです。今回のプランでも、お子様が安心して遊ぶことのできる空間“Paradiso”(中世で中庭を意味する)が「うち」と「そと」をつなげ、家族の輪を広げていきます。
実はこの物件は、いくつかの課題を抱えていました。建築地は交通量の多い道路沿いにあり、騒音対策とともにプライバシーに配慮した設計が必要でした。まずは駐車場を道路側に、建物を出来るだけ奥へと配置。さらに道路側の窓を極力少なくし、玄関前に目隠しの外壁を設置したことで、かなりの遮音効果が得られました。また日当りが心配される形状の敷地でしたが、ダイニングキッチンの南面に大開口の窓を配置することで採光をたっぷりと確保できたため、中庭からの間接光が心地良く明るい空間となりました。
穏やかに流れる時間の中で、心身ともに回復する暮らしができるように、そしてご家族にとってこの住まいが“Paradiso”(イタリア語で楽園・パラダイス)となるよう願いをこめた一軒です。
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