私は「休日は家にいよう。どこへ行くよりも家が心地いい。」と思っていただけるような住まいづくりを目指しています。美術館に行く、リゾートへ出かける、外食をする。その目的は新しい発見や出会いだったり、心身がリフレッシュする空間の心地よさにあるのではないのでしょうか。私は、日々の生活に欠かせない暮らしやすさや機能性を十分に満たしたうえに、そんな空間の心地よさをできるだけ多く取り入れた住まいをお届けしたいと考えています。実は、学生時代に2ヶ月間ロンドンに住んでいたことがあります。その時に出会った「不思議な空間」の話を少しさせてください。
ビッグベンや大英博物館をはじめ、ロンドンには数々の有名建築物があります。そんな中でも私は教会建築に興味を持ち、滞在中に何度も足を運びました。教会はさまざまな要素が複雑に絡み合い、ひとつの有機的な空間を構成しています。ステンドグラスから射し込むやわらかな光、礼拝堂に漂うやさしい香の匂い、静けさまで大きく包み込むようなパイプオルガンの響き…。空間を満たす心地よさが五感を刺激し、手足のすみずみまでゆっくりと染み渡ります。私たちが考えている住まいとは一見、無関係に思われるかもしれませんが、どちらも永く愛され続けなくてはならない場所。だからこそ見た目の華やかさだけでなく、質感や配光、風の行方などまでしっかりと考えなくてはならないのです。
私は、仕事でもプライベートでも人と会うことが大好きで、何よりコミュニケーションを大切にしています。あるお客様の設計を担当した時のことです。これまでの既成概念ではなく、新しい感性を活かした設計をお願いしたいとのご要望をいただきました。「今までにない住まいを」とよく言われるのですが、実現させるのは本当に難しいものです。お客様のご要望を残さずお伺いし、そのご家族にしかない個性を独自の視点で捉えることで、新しい生活スタイルをご提案することができました。結果、お客様の期待に応えるものとなり、大変ご満足いただくことができました。あの時に見たお客様の笑顔は、一生忘れなません。
住宅はひとつの箱のようですが、その中には無限の可能性を秘めています。だからこそ設計士である私は、お客様が理想とされている暮らしを徹底して突き詰めて考え抜く姿勢が大切だと思います。自分ひとりの力では解決できない問題が起こった場合、私が諦めてしまったらお客様の夢は実現できずにそこで終わってしまいます。そんな時はそれぞれの専門分野に秀でた方々に相談に行き、あれこれと具体的なアイデアを出し合い、新たな解決策を探し出します。私はまだまだ駆け出しですが、設計にかける情熱と新鮮な視点は誰にも負けないつもりで、これからも日々努力していきます。
営業・設計・管理・工務をはじめ、スタッフ間の連帯感が強く、設計依頼から提出までが非常にスムーズにできるため、お客様に「予想以上に早いから、ありがたいわね」と、お喜びいただくこともしばしばあります。また月に2回、休日を利用して有名建築を見学に行くなど、設計に対して非常に貪欲なスタッフです。