まずは少し趣味のお話から。設計士という仕事をしていることもあり、旅行先でもさまざまな建物を見て回るのですが、特に城や城址めぐりが大好きです。たとえば、世界文化遺産にも認定されている国宝・姫路城(通称:白鷺城)は、あの見事に均整のとれた美しさの一方で、縄張り(なわばり)と呼ばれる要塞壁が外敵の攻撃から本丸をしっかりと守っているのです。特に姫路城の縄張りは3つの堀が螺旋状に巡る複雑巧妙なもので、全国でも2ヵ所しかない貴重なものと言われています。今後、私が城の設計をすることは、おそらくないと思いますが、この日本全国の城めぐりで学んだ日本人独特の技術やこだわりを大切にしていこうと思います。
当然のことながら、姫路城と住宅の設計の目的は同じではありません。城には領内を支配するための政治的な要素が一番に求められますが、私たちが暮らす現代の住宅には家族を守る構造の強さと居心地のよさ、そして住む人の生活感や暮らしのスタイルにふさわしい設計であることが必要です。自分の主張(デザイン)を押し付けず、家族の目線での住宅設計を徹底的に追求した建築家・宮脇檀氏は、こんな言葉を残しています。「一軒一軒の家は、それぞれの家族の自叙伝である」―― 設計する上では、ご家族がこれまで育んできた生活のスタイルや歴史を図面全体に反映させることが大切なのです。
つまり、家づくりの主人公はご家族とその暮らしであり、家の間取りやデザインはあくまでも家族の延長線上にしかありえないのです。どの部屋を中心に家族が集まるのか。窓からどんな景色を眺めたいか。季節の移ろいをどう楽しむか。仕事から帰ってくるご主人をどのように迎えたいか…。街並みの中に建つ佇まいからエクステリアを含めた空間設計、果てはキッチンで奥様が自然と手をのばせる菜箸の置き場所まで。いつまでも永く愛していただくために、とことんまで細かく突き詰めて考えます。
私のモットーは「笑福招来」。日々の状況を楽しみつつ、常に前向きでいることで、次の新しい幸せがやって来るのだと思います。同じように、家づくりもみなさんで楽しんで進めていけたら、きっと素晴らしい結果になることでしょう。ときどき、ご入居されてから数年経ったお客様からお手紙をいただくことがあります。「元気な男の子が生まれました」「庭に植えた樹が、今年ようやく実をつけました」それぞれが心あたたまる幸せな内容で、とてもうれしくなります。みなさまも楽しく家づくりをはじめましょう。しっかりと私がお手伝いいたします。
自称「癒し系」のベテラン設計長から伸び盛りの若手設計士までが在籍。毎日活気あふれる環境で設計に取り組んでいます。日常的なコミュ二ケーションも綿密なため、さまざまな場面で迅速に対応できます。つくばエリアのみなさまに愛されるような地元密着型の営業所になりたいと思います。