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大人に向けた、札幌生活を楽しむための情報誌『O.tone』の発行・編集人にして30年以上にわたって
出版を手がける「あるた出版」社長の平野たまみさんに、“おやぢ”たちの視点から見た住まいとお酒についてうかがいました。

 

伹木

平野さんが発行・編集人を務められている雑誌『O.tone(おとん)』は、私も参考にさせていただいていますが(笑)、表紙にある“札幌のおやぢたちがナビゲーター”というテーマ、いつもおもしろいなと思って。

平野

ありがとうございます! 40代以上の男たちがナビゲートする、大人の雑誌を創りたいと思ったのが『O.tone』発行のきっかけ。2006年のことでした。いわゆる“おやぢ”たちの世代が主役というコンセプトの媒体です。

伹木

おやぢ(じ)という呼称には、どこかちょっと後ろ向きというか、ネガティブなイメージもありますよね。まさに自分の世代ですが、どちらかといえばそう呼ばれたくないというか……。

平野

私は、街の魅力は人の魅力だと思っています。そして、その主役となっているのが、おやぢたちなんですね。歳をとっても、さらに歳を重ねたからこそできる生き方があるし、楽しみ方がある。脇は甘いかもしれないけれど、決して背中は甘くない、魅力的で、愛すべき男たちの姿や情報を若い人たちにも伝えたい。それは、私自身の経験も元になっています。

伹木

札幌で長く情報誌などをつくられてきたなかでの経験、ということですか?

平野

そうなんです。私が若い頃、仕事仲間や取材先、また遊びに出る時も、周りはほとんど男性(おじさん)ばかりでした。そしてそこで、社会人としての姿勢からお酒の飲み方まで、大切なことを教えられ、育ててもらったという気持ちがすごく強くて。彼らの視点で札幌を楽しむための情報を発信したいという。

伹木

男性目線の情報誌ということは、読者もやはり男性が多いのでしょうね。共感を呼ぶというか。

平野

それが、実は女性読者が多いんですよ。意外に思われるかもしれませんが、購読してくれる方の半数近くは30代後半〜50代の女性です。

伹木

確かに意外に感じます。飲食関連の情報誌は数々ありますが、そのなかで『O.tone』が女性にも支持される理由はなんだと思われますか?

平野

“居心地のよさ”ではないかと思っています。ある程度、年齢を重ね、人生経験を積んだ女性にとって、おやぢたちが足繁く通っているような場所、たとえば場末の焼き鳥屋さんなんかが、流行りのレストランよりも落ち着くというか、しっくりくるんでしょうね。