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気象キャスターとしてテレビで活躍するほか、環境、防災などの講演活動を行っている菅井貴子さんに、
北海道の気候からみた住まいのあり方や、省エネルギーへの視点をおうかがいしました。

※1 ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
一次エネルギーの年間消費量が正味(ネット)でゼロ、または、おおむねゼロとなる住宅。2020年までに、標準的な住宅について導入するという政策目標が設定されている。

伹木

積雪寒冷地である北海道ではこれまで、冬をいかに快適に過せるかということを目指して住まいが進化してきました。現在では、ある程度築年数を経た建物でも寒いということはほとんどありませんが、道外ご出身の菅井さんは、北海道の住宅に対してどんな印象をおもちですか?

菅井

北海道に移住し、お天気に関わる仕事をさせていただいて12年になりますが、こちらの住宅はとにかく暖かいというのが実感です。冷え性がすっかり治ってしまったほど(笑)。冬に横浜の実家に帰ると、とても寒く感じて……。

伹木

その寒さと浴室との温度差で血圧が急変し、意識障害を起こしたり最悪の場合、命を落としてしまうヒートショック事故が、本州では毎年各所で発生していますが、道内の住宅ではその数が比較的少ない。北海道の建物の断熱仕様に工夫がされているからでしょう。ただ、ご家庭によってはその温度がとても高いケースも見受けられますね。

菅井

確かに。以前、リサーチしたことがあるのですが、北海道ではアイスクリームとビールの販売量が四季を通してあまり変わらないんだそうです。それだけ、部屋のなかが暖かいんですね。

伹木

だから、ビールメーカーも各社、揃っていると(笑)。燃料費を気にせずに暖房するのは、寒さへの恐怖心の裏返しかも知れませんが、地球温暖化の問題を考えても、今後は、住宅の省エネルギーが大きなテーマになっていくことは間違いありません。

菅井

専門分野ではないのですが、断熱をしっかりして壁や床の温度が下がらないようにすれば体感として暖かくなり、過剰な暖房、そして灯油などエネルギーの使用量も減らせるそうですね。

伹木

そのとおりです。そして、断熱性能を高めたり効率の良い設備を導入することを基本にして、同時に太陽光発電などで電力を自給し、住まいのエネルギー消費量をゼロにしていこうというのが、国が政策目標として進めている「ZEH」(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス ※1)です。

菅井

北海道内でも特に帯広など十勝地方は、日照時間が年間2000時間を超えており、国内でもトップクラス。さらに、低温の方が発電効率が高まることを考えると、太陽光発電のポテンシャルはとても高いと言えますよね。

伹木

札幌も条件としては悪くありません。年間を通して一定の発電量が得られます。積水ハウスでは、独自の高断熱仕様による〝省エネ〟と、太陽光発電での〝創エネ〟を基本仕様とした「グリーンファースト ゼロ ※2」という、ゼロエネルギー住宅をご提案しています。一般的な住宅よりイニシャルコストは掛かりますが、光熱費が大幅に軽減されますので、十分にメリットを得ることができる仕様となっています。



※2 グリーンファースト ゼロ
断熱性を高め、省エネ機器を導入するとともに、太陽光発電で電気をつくり出すことで住宅のゼロエネルギー化を図る積水ハウスの仕様。燃料電池、蓄電池を組み合せるタイプもある。