サイトナビゲーションローカルナビゲーションコンテンツインフォメーション

積水ハウスが提案する「スローリビング」の考え方をテーマに、建築家で北海学園大学教授の米田浩志氏に、
居心地の良さを得るための空間づくりについてお話をうかがいました。

*1
「スローリビング」
積水ハウスの総合住宅研究所に建設した実験空間において、〝居心地の良い場所〟や〝室内でも戸外を感じる場所〟を検証する実験を通して導き出された、新しい中間領域の考え方をもとにオリジナルアイテムでシステム化した空間提案。

伹木

当社では「家に帰れば積水ハウス」というコミュニケーションワード(コンセプト)を掲げています。どんな天気の日でも、疲れていても、ここに帰ってくればゆったりできる、安らぎが得られる住まい。それが積水ハウスの住まいづくり、という思いを込めた言葉です。

米田

住宅というのは、生活するうえでの拠り所だと思います。ある意味、シェルターと言ってもいいかも知れません。そこで安心感、心地よさが得られるためには─構造面、性能面などにおいて─外部環境から守られていること、そこが保障されることがまず基本になります。特に、積雪寒冷期のある北海道では、この点は必要不可欠な条件になってきますね。

伹木

地震に耐え、揺れを抑える技術や、地域ごとの気候特性に対応した断熱・気密仕様など、当社でもさまざまな技術開発・導入を行っています。一方、それと並行して、“居心地の良さ”をテーマに「スローリビング(*1)」というご提案を進めているところです。

米田

「スローリビング」というのは、どういったものでしょうか。

伹木

基本的な考え方は、住まいの内部と外部を緩やかにつなぐことで心地よさを得ようというもので、床から天井までの大開口フルフラットサッシや床面がそのまま外に連続するイメージのフルフラットバルコニー、軒下に縁側のような空間をつくるキャノピー(大型庇)などの仕様を組み合せていきます。

米田

シェルターとしての安心感に加えて、内と外がつながっていくこと、日本家屋の特徴の一つである縁側に代表される、中間的な場所を設けて居心地の良さ、生活の豊かさのようなものをつくっていくこと。それはとても有効なことだと思いますね。ただ、北海道においては、半年に及ぶ冬の季節があるため、本州のように内と外をダイレクトにつなぐ場を設けることは現実的ではない部分もありそうですが……。