サイトナビゲーションローカルナビゲーションコンテンツインフォメーション

健康で快適な暮らし。省エネ性能や災害対策。
今、住まいに求められるキーワードをテーマに、不動産市況アナリストの志田真郷氏にお話をうかがいました。

 

伹木

東日本大震災から3年が経ちます。当時、私は盛岡で勤務しており、津波の被害は受けなかったものの、まさに被災地のただ中にいました。当社は本社が大阪にあり、1995年の阪神淡路大震災の直撃を受けた経験から、事後の動き、たとえばお客様宅の被害状況の調査など初動は早かったのですが、それ以降、新築を考える方々の視点が、大きく変わったことを実感しました。

志田

それは、地震災害に対する備え、たとえば耐震性といった部分への関心が高まったと?

伹木

それもあります。当社では国土交通大臣認定を受けた「シーカス」という制震構造を採用しています。地震動エネルギーを熱エネルギーに変換することで吸収し、建物の変形を1/2に抑えるという技術で、今回の震災でも、大きな効果を発揮しました。こうしたハード面への質問は増えていますね。ただ、同時に、以前は間取りやデザインについて話が多かったのに対して、省エネ、節電、環境対策といったことへの関心が非常に高まっていると実感します。

志田

なるほど。地震の揺れへの対策といった直接的なこともそうでしょうが、発災後の電力が途絶した状況、危機的な場面のなかで、どうすれば生活が継続できるか。そのためには平時から何ができるか、どういう備えが必要なのか。住まいを含め、エネルギー対策全般に強い視線が向けられていることは私も感じています。住まいのエネルギー管理については、「ホームエネルギーマネジメントシステム(*1)」(HEMS)が今、話題になっていますね。これは、家庭にあるエネルギー使用機器をIT技術を使って〝見える化〟するとともに自動制御するシステムで、環境省や経済産業省が実証実験などを行っています。

伹木

エネルギーのコントロール、最適化を図ることで環境に配慮する技術ですね。住まいが環境に与える影響とその対策ということについて、当社では業界に先駆けて検討を進め、1999年にサスティナブルな(持続可能な)未来の住宅の姿を追求する「環境未来宣言」というものを発表しています。その一環として開発したのが「グリーンファースト」です。太陽光発電と燃料電池を組み合わせることで、使うエネルギーを極力減らす〝省エネ〟に、エネルギーを生み出す〝創エネ〟を加えたシステムで、札幌市内に建設される当社の住宅でほぼ100%のご採用率となっています。

志田

家庭用の太陽光発電は徐々に普及が進んでいますが、燃料電池というのはガスから水素を取り出し、酸素と反応させて発電するシステムですね。電気といえば、これまでは電力会社の発電所でつくられるものを指していましたが、送電線で各家庭に送られるまでの間に、その6割ほどが熱となってロスしてしまう、効率的にはあまり高いものではありません。そこで注目されているのが分散発電という考え方。住宅ごとに、必要な電気を生み出せれば効率性は抜群です。その意味で、「グリーンファースト」は最先端のシステムといえますね。

*1
ホームエネルギー
マネジメントシステム
[HEMS]
燃料電池・太陽電池・蓄電池を、平常時や非常時の電力状況に応じて効率的に自動制御。エネルギーの見える化により省エネ意識を高めるとともに、非常時のサポート情報も提供します。