リゾートの開放感と
くつろぎを日常に
目指したのは、光にあふれた大空間で外との一体感を満喫するお住まいです。
サーフィン歴が長く、ご家族でキャンプを楽しまれるなどアウトドア派のご夫妻。
ご要望に応え、南の島を訪れた時のようなリゾート感のある空間をデザインしたいと考えました。
南側に、吹き抜けの大開口が広がる伸びやかで、開放的なLDKをご提案。
積水ハウスがご紹介した敷地は高台に拓いた閑静な住宅地です。
南側道路の向こうは畑風景で、1.2メートルほど高低差があります。
リビングから視界はゆったり広がり遠く、伊豆半島や駿河湾も望めます。
建物ができてから遠景の眺めの素晴らしさを発見した、とオーナー。
ご要望以上の開放感を体感いただくことができました。
連続する大開口からふんだんに光が注がれる、ダイナミックな2層吹き抜けは、大きな空を感じられる開放感。
水平方向に延びる端正な屋根と石垣のラインが明るさと開放感を漂わせる佇まい。
東西に長い敷地を活かした伸びやかなシルエットとしました。
オーナーのこだわりは、格調高く住まいを彩る石素材。
外壁は吹き付けの上質さに加えて、玄関の袖壁を自然石の小端積張りに。
水平方向に延びる建物に対して垂直方向に延びる質感豊かな石張りと、ガレージを内包し立ち上がるアプローチのRC壁が表情を引き締めています。
石張りの壁は室内空間にも採用。内と外との一体感も創り出しています。
アウトドア派ファミリーの足であるキャンピングカーと普通車のガレージは、住まいと分離させながらも、スムーズな動線を考えました。大型車が出入りしやすい西側に配置し、玄関とも隣接させています。
一直線の迫力あるガラスバルコニーが開放的で伸びやかな表情。リゾート感を漂わせる赤いシェードは佇まいのアクセントに。
玄関ホールからリビングに向かうとダイナミックな2層吹き抜け空間。
LDKとの間の建具をなくし、正面の式台がホールから薪ストーブを置いたスペースまで空間を一体的につないでいます。
玄関側から、リビング、ダイニング、その奥にキッチン、シースルー階段を配置し、ワンフロアの大きな気積の中でどこにいても自然の心地よさを感じていただけるようにプランしました。
LDKに隣接して通り抜けできるオープンな勉強コーナーをご用意。
このゾーンでほとんどの行動が完結するようにしました。
玄関を入ると力強く天井に延びる石張り壁が視界に飛び込んできます。オーナーの念願であった薪ストーブを配置。宝物である名品のサーフボードとともに、“家の顔”となる空間です。
遮るものなく外へと視界が広がる2階ホール。
吹き抜けの開放感がより際立つように、ガラス手すりで1階と2階をつなぎました。
心地いい浮遊感の中、互いの気配を感じあえる暮らしをデザインしました。
ご兄弟もシャーウッドで自邸を建てられており、木の家の温もりや心地よさをご存知だったオーナー。
木天井や勾配天井の梁など、木の風合いを存分に活かしました。大開口は木天井、軒と高さを揃え、内と外との一体化を図っています。
2階の吹き抜けに面したホールに飾り棚やソファを置き、セカンドリビングとしました。ご家族づれの来客があるときは大人は1階のリビング、2階はお子様たちのリビングとして使われるなど、多用途に活用できるスペースです。
バスタイムにもリゾートの開放感が漂うように工夫しました。
光や風を感じながら入浴したいというオーナーのご希望を叶え、ジャグジーを備えた浴室を南東の角に配置。
ワイドオープンサッシを開けばバスコートと一体になります。
高さ2.5mのフェンスでプライバシーを確保。
空を眺めながらのびのびとバスタイムを楽しんでいただけます。
理想の家づくりを実現するために、暮らしのイメージやご要望を丁寧に汲み取ることを心がけています。伸びやかな大空間と大開口で、暮らしの中に光や風、庭という外部空間が溶け込むことをテーマとしました。ご家族のつながりも大切にしています。
所在地/静岡県
敷地面積/775.72㎡
延床面積/299.65㎡
取材年月/2016年7月