絆を育む家 01
絆を育む家 02
絆を育む家 04
絆を育む家 05
絆を育む家 07

絆を育む家 石川県

人と街と自然と
心地よくつなぐ

CONCEPT

周囲を建物で囲まれた奥まった敷地。
そこに夫婦二人の「終の棲家」をつくりたい。
そんなオーナーの気持ちに寄り添い、長く快適に暮らせる住まいづくりを目指しました。
年齢を重ねていっても、コンパクトな動線で生活に無理がなく暮らせること。
一方で、お孫さんたちが勢揃いしても十分なゆとりがある住まい。
また、外からの視線を遮りながら、四季を身近に感じて過ごせる家。
さらに街の気配も取り込んで、常に外とのつながりを感じていられることを重視。
厳しい敷地の条件の中で、隣家との関係を綿密に計算し、人と、自然と、街との関係を大切にそれぞれとの絆を、育むことができる家としています。

CONCEPT 絆を育む家

リビングからは北側の風情ある庭も楽しめます。掘りごたつはいすの数に限定されず、お孫さんたちが集まったときも、皆でぐるりと取り囲んでお食事をされるそうです。

FACADE

敷地の手前には、ご長男ご家族が暮らす住まいと、隣家の住宅が。
ともに3階建て住宅で、ガレージとアプローチのみが道路と接しています。
この一瞬、ぽっかりと開いたスペースを風情ある佇まいとすることで、街並に貢献したいと考えました。
軒を低く抑え、両脇に豊かに緑を配置。
また、駐車部分とアプローチ全体には雨に濡れると美しい黒色になる溶岩石を敷いて、ひとつの世界を構築。
さらに片隅にはベンチを配し、常にそこに人の気配が感じられる演出を施しています。

FACADE 絆を育む家

駐車場およびアプローチのサイドには、外壁と同じ色の吹き付けの壁をのばし、住まいとしての空気感をアプローチにまで延長しています。

PLAN

敷地の活用にあたっては、「余白の美学」を追求しました。
南側には隣地からの視線が気にならぬよう中庭をプランする一方、さらに北側にもスペースを残して下草を配した庭を設置。
リビンクを挟むことで、周囲を囲まれた中でも開放感をもたらしています。
南側の中庭は春・夏・秋はもちろん冬も北陸の雪に彩られて美しい眺めに。
また一日を通して光が移ろい、夜もライトアップすることで、刻々と変化が楽しめます。
窓際のチェアはご主人のお気に入りの場所に。
北側の雪見障子を開ければ、こちらも隣家の視線を気にせずに、旧宅でも使われていた灯籠のある落ち着いた北の庭が眺められます。
掘りごたつはどちら側に座っても自然が感じられる場所としています。
さらにご主人がお風呂上がりにゆったりとした時間を過ごせるバスコートも設置。
住まいの随所に心地よい居場所をプランしました。

PLAN 絆を育む家 01

敷地の条件から、外に対して“閉じた”プランとしていますが、閉じたからにはどこかを開きたいと考えました。その一例がリビングのテレビの横の細い窓。雪見障子を開ければ、隣家との間を通して道路まで視線が抜け、街の気配を感じることができます。

PLAN 絆を育む家 02

南側の中庭には四季折々に美しい植栽を配し、ウッドデッキを設置。ご主人のお気に入りの場所の一つですが、ホームステイで外国の方が滞在したとき、この中庭を大変気に入って、一日中、ここでごされていたこともあったそうです。

PLAN 絆を育む家 03

玄関ホールの正面にはフィックス窓を通して中庭の風景が。その無効の寝室を通して、バスコートまで見通せ、気持ちのいい視線の抜けを実現しています。

DESIGN

リビングは洋室ながらも、あえて真壁による空間づくりをし、オーナーがこだわられた掘りごたつも設えていわば和モダンテイストのコートハウスに。
今後ご夫妻が歳を重ねても照明の十分な明るさを確保するため光天井をプラン。
障子で覆い、桟も独自にデザインしてインテリアにおいて「線」の美しさを強調しました。
またキッチンとパントリーや洗濯室などのバックヤードと、寝室やトイレを一体としてデザイン。
水廻りに回遊性を持たせる工夫で、夫婦二人が無理なく暮らせるコンパクトな動線を実現しています。

DESIGN 絆を育む家 01

寝室の窓は垂れ壁を設けて落ち着いた印象に。ベッドに横になると、空と、桜などの木々が視界に収まり、余計なものが目に入らぬようにしています。

DESIGN 絆を育む家 02

バスコートに面した浴室は、自然の光を存分に楽しみながら、リラックスできる時間を演出します。

DETAIL

日常の暮らしは、1階部分で完結できるプランとしつつ法事などの行事を自宅で行うという土地柄から、2階には二間つづきの本格的な和室を設えました。
南側の畳廊下との間の障子を閉めれば、隣家からの視線を遮りつつ柔らかな光を取り入れられます。
2階と1階をつなぐ階段および階段ホールは家族や訪れた人が昇り降りしやすいよう、十分な広さを確保しています。
現在和室は、お子様ご家族が泊まりに来られた際の部屋として活用。二家族の時は、ふすまを閉じて使われているとのことです。

DETAIL 絆を育む家 01

2階の階段ホールは十分な広さを確保。手前の一段上がった部分には、旧宅で使われていた桜材を貼り、空間の質感を高めています。

DETAIL 絆を育む家 02

1階と2階とは直階段で結び、行き来をスムーズに。階段下には地窓を設け、さらに階段は厚めの踏み板によるシースルーで、明るさと質感を創出しています。

担当アーキテクト

絆を育む家 担当アーキテクト

設計にあたっては、常に敷地、生活、予算、また世間体等々、お客様を取り巻く様々な物事のバランスを大切に、ということをモットーとして、自然と肌に馴染むような、そんな家を目指し、取り組んでいます。

物件データ

絆を育む家 物件データ

家族構成/夫婦
所在地/石川県

敷地面積/466.14㎡
延床面積/220.25㎡
取材年月/2017年5月

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