緑陰の家 01
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緑陰の家 05
緑陰の家 06

緑陰の家 岡山県

閑静な街並と緑に溶け込む
上質な和の空間

CONCEPT

緑地帯が美しく整備された閑静な街並。
この場所に自然に生まれたように調和した和の住まいを。
そんなオーナーの希望に応え、屋根の形状や窓の連なり、庭の緑を計算し、街の質感をさらに高める佇まいを提案しました。
緑はそのまま室内へも溶け込むように。
高低や遠近のメリハリで、空間の広さも演出しています。

FACADE

街並に威圧感を与えぬよう大きな下屋を掛けて、緑地側のボリュームを軽減。
さらにセットバックさせた2階は高さを抑えるため、南北を吹き下ろしに。
山の稜線を想わせる屋根形状で街並みに優しく溶け込みます。
玄関アプローチ部分はビルトインガレージと一体化し、屋根を掛けて上質なゆとりを感じさせる空間に。
さらに下屋の軒先は水平ラインを構成し、全体を引き締めています。
屋根には、いぶし瓦を採用。
土色に吹き付けた外壁とあわせ、ずっと前からそこにあったような、自然な佇まいを創出。
「経年美化」を意図しています。

FACADE 緑陰の家

玄関への人のアプローチは、両側にモミジなどの植栽が訪れる人を迎えるように。晴れた日は木漏れ日が、雨の日はしずくが光る、上質な一角を街並につくり出しました。

PLAN

街の緑がもたらす自然の息吹を、室内でも感じられることで日常の空間をより気持ちよくするために視線の動きと窓の位置にこだわりました。
まず、訪れる人を迎える、玄関ホールのピクチャーウィンドウ。
その窓と、リビングの窓を連ねることで、室内へと進むに従い、次々と異なる緑が眼に入ってきます。
外の緑から、内の緑へ。
スクウェアの3連の窓は外観のアクセントにもなるよう、配置しています。

PLAN 緑陰の家

大きな窓から庭の風景が室内に飛び込んでくるよう、庭の植栽も立体的に配置。インテリアも木質感を重視して、自然につつまれるような感覚を醸しました。

DESIGN

玄関ホールから3連の窓を見つつリビングダイニングに入ると気持ちのいい吹き抜けと、視線が正面の大きな窓に行くように、ドラマ性を持たせ、より空間の広がりをダイナミックに見せています。
キッチン側の天井はあえて低くし、高低差でメリハリをつけ、また庭の植栽も、近くと遠くに植え分け遠近で空間の奥行きを感じさせます。
吹き抜けには梁をあらわし、床や造作家具をナチュラルなタモ材で統一。
南側、東側とも軒を深く設けて、光を柔らかく採り入れる和の趣を空間に施しました。

SPECIAL

庭と道路との境の塀はあえて低くし、緑地の緑を空間に採り込んでいます。
また庭に築山を造ることで、緑地との連続感と緑の立体感を与え、より自然に近い風景を創り出しています。
築山に植えられたモミジは、春には新緑が、秋には紅葉が、住む人に潤いを与えるだけでなく、低い塀越しに、街並の自然の風景も補って、道行く人の目を楽しませます。

担当アーキテクト

緑陰の家 担当アーキテクト

敷地環境と住まい手の潜在的なニーズをくみとり思い描いた暮らしを実現するため、住宅設計のプロとしての提案を心掛けています。

物件データ

緑陰の家 物件データ

家族構成/夫婦+子ども1人
所在地/岡山県

敷地面積/218.84㎡
延床面積/259.40㎡
取材年月/2016年6月

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